食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 反バイテク環境団体が如何にしてAquaBountyの持続可能なサーモンの販売を中止させようとしているか

How anti-biotech environmental groups are trying to kill roll-out of AquaBounty's sustainable salmon
Jon Entine | Genetic Literacy Project | December 5, 2017
https://geneticliteracyproject.org/2017/12/05/anti-biotech-environmental-groups-trying-kill-roll-aquabountys-sustainable-salmon/
ほとんどのサーモンは養殖で、AquaBountyの早く成長するサーモンは初めて認可されたGM動物で環境負荷が小さい
この魚に関して反GMO政治活動団体は激しく攻撃を続けてきた。サーモンを食べるとがんやアレルギーになるとか生物多様性に影響するとか。認可プロセスではこれらの懸念が否定された。しかし小売店相手に販売しないよう圧力をかけることは継続している。これが奏功して小売りチェーンは売らないと宣言している。
(長い説明いろいろ略)

  • レ・ミゼラブル:フランスはグリホサートを「もっと悪い」何かに置き換える?

Les Miserable Chemists: Will The French Replace Glyphosate With Something 'Worse?'
By Josh Bloom — December 5, 2017
https://www.acsh.org/news/2017/12/05/les-miserable-chemists-will-french-replace-glyphosate-something-worse-12222
マクロンフランス大統領が3年以内あるいは代用品が準備できたらもっと早くグリホサートを禁止すると宣言した。活動家は代用品は既にあるという、ペラルゴン酸である。化学的にはそれは石けんによく似ている。
最初に安全性
LD50はあまり変わらない−どちらも急性毒性は低い。
環境影響
どちらも低リスク
コストは?
ペラルゴン酸は57%の製品を10倍希釈して1.48エーカーに撒くと1954ドル。一方グリホサートは18.24ドル。
大量に必要
同じ量なら毒性は同程度であってもペラルゴン酸は効果が弱いので大量に必要になり環境影響が大きい。さらにペラルゴン酸の効果は接触した緑の部分にだけなので根は無傷ですぐに生える。グリホサートは散布回数も散布量も少ない

  • オーストラリア人は全粒穀物を食べるよう強く薦められる

Australians urged to eat whole grains
Sarah Wiedersehn, AAP
December 6, 2017
https://www.perthnow.com.au/news/health/australians-urged-to-eat-whole-grains-ng-s-1806342
国際炭水化物の質コンソーシアム(ICQC)のコンセンサスレポート

  • 50才おめでとう、電子レンジ!

Happy Big 5-0, Microwave Oven!
by Berkeley Wellness December 05, 2017
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/happy-big-5-0-microwave-oven
家庭用電子レンジは2017年に50才になった。今やアメリカの家庭の90%以上にあるこの機械装置について、あなたが知らないかもしれない豆知識を示そう。出典はジョージタウン大学の放射線医学准教授の書いたものなど。
・冷蔵庫の大きさの商用電子レンジは1947年から作られ始めたが、家庭用モデルは1967年から販売された−費用は495ドル(今の値段で3600ドル)で重さは90ポンドだった。
・電子レンジの起源は第二次世界大戦中に科学者がマグネトロンの生産を増やした頃に遡る。マグネトロンはラジオ波を出し、敵の飛行機を検出するレーダーに使われる。科学者がマグネトロンの作業をしていたときにポケットに入っていたキャンディーが溶けたことが発端。
・最初の電子レンジはAmanaが販売しレーダーレンジと呼ばれた。
・やがてマイクロ波オーブン(電子レンジ)と呼ばれるようになった
・一般に信じられているのとは違って、電子レンジは他の調理法に比べて栄養素を壊しやすいということはない。実際には調理時間が短くて水を使わないのでよく保持する。
・電子レンジは危険な化合物を作らない、電子レンジで調理した食品は普通に調理した食品と同じくらい安全である。電子レンジ用の容器を使うことは確認するように。恐怖扇動者が言うようながんの原因となる放射線を漏出するということはない。
・電子レンジは連邦規制に従う必要がある