食品安全情報blog過去記事

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意見等

  • 生きた動物および動物由来製品における、動物用医薬品残留物や他の物質についての2015年のモニタリング結果報告書

Report for 2015 on the results from the monitoring of veterinary medicinal product residues and other substances in live animals and animal products
30 November 2017
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1150e
EUの28加盟国から欧州委員会に全部で729,881サンプルについてのデータが報告された。これらは、理事会指令96/23/ECに基づいて対象とされた411,677件のサンプルおよび19,257件の疑わしいサンプル、輸入時に集められた3,768件のサンプル、ならびに国の法令で始められた計画の枠組みで集められた295,179件のサンプルから成る。全体として2015年の対象サンプルの法令違反率(0.34%)は、過去8年の違反率(0.25%〜0.37%)と同等である。2015年の法令違反サンプルの頻度は、レゾルシン酸ラクトン類、化学元素(主に金属)、マイコトキシンにおいて過去数年と比較して高かったが、2014年の報告値よりは低かった。抗甲状腺剤に関しては、最も法令違反サンプルの頻度が高かった2013年を除き、過去数年と比較して法令違反サンプルの頻度が高かった。「他の医薬活性物質」に関する法令違反サンプルの頻度は、最も頻度の低かった2011年を除き、過去数年より低かった。他のグループの物質については、この9年にわたり目立った変化はなかった。この分析は、一部のデータは集合についてのものであること、およびサンプリング計画や分析対象の物質の範囲が必ずしも毎年同じではないことから、ある程度不確実性を有していると考えるべきである。

  • オンラインセミナー:飼料添加物の評価に関するヒントとコツ

Webinar: Tips and tricks on the assessment of feed additives
4 December 2017
http://www.efsa.europa.eu/en/events/event/171204
このオンラインセミナーは、飼料添加物の認可手続きの原則を申請者にわかりやすく示し、申請に必要な技術文書をリスク評価の目的に沿ったものとし、申請の審査をより早く進行させ、効率向上を図ることを目的として実施された。

  • VevoVitall®(安息香酸)の離乳仔豚および肥育豚向け飼料添加物としての承認更新申請の審査

Assessment of the application for renewal of authorization of VevoVitall® (benzoic acid) as feed additive for weaned piglets and pigs for fattening
13 December 2017
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5093
VevoVitall®は、安息香酸から成る飼料添加物である。この製品は現在、離乳仔豚や肥育豚用の畜産飼料添加物として承認されている。この見解書は、安息香酸の畜産飼料添加物としての承認更新に関するものである。2005年と2017年に、EFSAのFEEDAPパネル(Panel on Additives and Products or Substances used in Animal Feed: 動物用飼料に使用する添加物および製剤または物質に関する科学パネル)は、VevoVitall®の離乳仔豚および肥育豚向け飼料添加物としての安全性および有効性に関し、それぞれ2つの見解を採択した。申請者は、現在市販されている添加物製品が承認条件を満たしていることを示すデータを提示済である。さらに、技術文書に提示されている情報に基づくと、FEEDAPパネルが以前にこの添加物の安全性について下した結論を再考しなければならないような新しい根拠は確認されていない。FEEDAPパネルは、この添加物が、離乳仔豚と肥育豚でそれぞれ飼料1 kg当たり5,000および10,000 mgという承認された最高濃度において、安全であることを確認した。安全マージンは、離乳仔豚では導出できていないが、肥育豚では1.5未満であることが示されている。離乳仔豚や肥育豚の飼料にVevoVitall®を承認されている最大濃度で使用しても、消費者や環境において何ら安全上の懸念を生じることはない。VevoVitall®を使用することで、使用者が吸入することによるリスクを生じることは無く、また皮膚感作を誘発することもない。新しく得られたデータから、この添加物が皮膚刺激性を示すことと、強い眼刺激性を示すことが確認された。この添加物中に存在する可能性のあるトルエン残留物に関して、製造過程で監視を行う様、勧告が付せられた。