食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

葉物野菜を食べると記憶力低下の予防に役立つ可能性がある

Behind the Headlines
Eating leafy greens may help prevent memory loss
Friday December 22 2017
https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/eating-leafy-greens-may-help-prevent-memory-loss/
「毎日サラダを食べると脳が11年若くいられる」と英国大衆紙の電子版Mail Onlineは報道している。この変に具体的な見出しは、葉物野菜が多い食事をとることが加齢による記憶力低下と思考能力(認知能力)の低下を予防するかどうかを検討した新しい研究に基づいて書かれた。
その研究では、1日におおよそ1皿の葉物野菜とビタミンKのような特定のビタミンを豊富に含む食物を食べることで、予防効果が得られる可能性が認められた。
しかし、そのような食事で認知症を防げると言うのは早すぎる。被験者の中にはその後の追跡が2年間だけの人もいて、平均の追跡期間は4.7年であった。人が記憶力低下や認知症を発症するのにもっと時間を要すると考えるとすると、これは問題である。追跡期間がより長ければ、より信頼性のある結果が得られたであろう。また、これは比較的高齢の人の小規模なサンプル集団に依っており、そのうち95%は白人で、米国の1都市の人だけが対象であった。