食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

サポート文書

  • 化学物質に依らない方法などの他の利用可能な手段で阻止できない植物の深刻な健康危害を制圧するために抗真菌有効成分を適用する必要性に関するデータの評価のための手順書

Protocol for the evaluation of data concerning the necessity of the application of fungicide active substances to control a serious danger to plant health which cannot be contained by other available means, including non-chemical methods
12 December 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1345e
欧州委員会からの要請を受け、欧州食品安全機関(EFSA)は、EC規則No. 1107/2009条項4(7)の枠組みの中で、植物の深刻な健康危害を制圧するために抗真菌有効成分を適用する必要性を支持するデータを評価するための手続きを開始した。EFSAはこの種の評価を行うための方法論を提案する特別作業グループを設立した。手順書の案は、EU加盟国からの意見を得るため、EU加盟各国で回覧されている。この手順書の目的は、植物の深刻な健康危害が確認された際に、それを制圧できる他の利用可能な手段が無いことを見極めるため、EU規則No. 1107/2009条項4(7)で詳述されている特例に基づいて、申請者が作成した文書に対し、一貫性と透明性がある評価を行えるようにすることである。全ての評価は、特例が求められる具体的な作物/病原菌の組合せのそれぞれについて、別々に実施される。抗真菌有効成分の特例的使用は、抗真菌剤の使用を必要としない別の制圧プログラムで問題の作物/病原菌の組合せに対処することが考慮されている場合、また、その抗真菌有効成分と同じ作用機序の別の抗真菌有効成分が利用可能である場合、科学的に支持されているとはみなされない(抗真菌有効成分の作用機序が分からない場合を除く)。これらの条件が当てはまらないならば、作業は以下の評価段階に移る。1) 特定の穀物/病原菌の組合せへの対策として加盟国で認可されている全ての有効成分の様々な作用機序に生じる耐性のリスク、2) 様々な病原菌で生じる耐性リスク、3) 抗真菌剤以外の代替品の利用可能性と持続可能性。

  • ピアレビューの過程を改善するための活動計画

Action plan for improving the peer review process
8 December 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1349e
この文書では、農薬の有効成分関して行われるピアレビューの過程を改善する活動の推進について検討している。活動のポイントは、EFSAの農薬運営連絡会(Pesticide Steering Network)の第20回会議で設けられた専門ワークショップで得られた成果のフィードバック、およびEFSA、欧州委員会、加盟国の間の相補的交流に基づく提案である。活動計画の範囲はピアレビューの過程の全段階に渡る。すなわち、申請者による要約文書の準備、評価報告書案/更新評価報告書(DAR/RAR)の準備、ピアレビュー、およびEFSAの結論の確定である。ピアレビューの過程を改善する活動の目的は、この過程の全体的な質の向上、様々な段階の最適化、効率の向上、EFSAと加盟国間の協力促進である。

  • 栄養素の食事摂取基準: 概要報告書

Dietary Reference Values for nutrients: Summary report
8 December 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/e15121
食事摂取基準値(DRVs)は、一連の栄養摂取基準値の総称であり、主要栄養素についての集団基準摂取量(PRIs)、平均必要量(ARs)、適正摂取量(AIs)、および摂取基準量(RIs)といった範囲値が含まれる。これらの値は、特に健康に問題のない個人(や集団)が健康を維持するために、定期的に摂取しなければならない栄養量を示している。2005年に欧州委員会は、EFSAに対し、食品科学委員会(SCF)による欧州人のDRVsに関する1993年の助言をレビューし、栄養分野に関連する地域社会の活動を、最新の科学的根拠で裏付けられたものにするよう要請した。この任務は、食品・栄養・アレルギーに関するEFSAのパネル(NDAパネル)に委ねられた。NDAパネルは、任務着手にあたって2010年に意向を表明し、その中でこの任務の根幹を設定した。それは、DRVsを導出し適用するための一般原則に関するものであった。その後7年間で、飲料水、脂肪、炭水化物と食物繊維、タンパク質、エネルギー、14種類のビタミンと13種類のミネラルを対象として、全部で32件の科学的意見書が公表された。この概要報告書では、それぞれの意見書の概要、統合的な表、および添付書類がまとめられている。また、一般利用者が簡単に参照できるよう、EFSAの科学的考察の結果の概要を提示している。この報告書は、オリジナルの意見書を差し替えるものではない。個々の値の背景にある詳細な根拠を知りたい場合は、元の完全な意見書を参照することを奨める。