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食品安全検査公報: 2018年01月25日号

2018-01-25 Food Safety Testing Bulletin
http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2018-01-25/eng/1515693781312/1515693839080
カナダ食品検査局(CFIA)が最も優先していることは、カナダの食品供給を安全に保ち、消費者を保護することである。CFIAは、企業が連邦食品安全要件を満たしているかを検証し、食品安全リスクを未然に検出するため試料採取や検査を実施している。
化学的および微生物学的危害のレベル、および食品供給網における未申告のアレルゲンやグルテンのレベルを監視することで、CFIAは食品安全上の危害要因を特定することができ、カナダ国民に及ぶ可能性のあるリスクを最小限にするリスク管理戦略を設定することができるようになる。
法令順守違反が見つかった場合、CFIAは躊躇なく適切な行動を取る。それらは例えば、製造業者や輸入業者への通知、是正処置の要請、追加調査、より目的を絞った試料採取の実施、製品の押収およびリコールなどである。
アレルゲンに関する報告
既製のソースにおける牛乳やグルテンの未申告での含有状況(2015〜2016)*
すぐに使える状態の既製のソースの299試料を調査したところ、3試料がカゼイン陽性であったが、全試料でグルテンは検出されなかった。試料には、ソース、マリネード、グレイビーソースが含まれ、これらは包装済みのもので、ラベルには牛乳やグルテンに関する文言は記載されていなかった。試験は、β-ラクグロブリンカゼイン(これら2種類のタンパク質は牛乳の存在を示す)およびグルテンについてCFIAは、適切な事後行動を取り、結果としてリコールとなった。