食品安全情報blog過去記事

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FDA、’認定された第三者による認証プログラム’に基づく業務を行う一次認定機関を認可; 任意適格輸入業者プログラム発足

FDA recognizes first Accreditation Body under Accredited Third-Party Certification Program; launches Voluntary Qualified Importer Program
January 31, 2018
http://s2027422842.t.en25.com/e/es?s=2027422842&e=46636
米国食品医薬品局(FDA)は、輸入食品の監視に関し、重要な新しい段階へと踏み出した。
第一に、FDAは、食品安全近代化法(FSMA)で規定された任意の’認定された第三者による認証プログラム’に基づく業務を行う一次認定機関を認可した。認可されたのは、米国適合性認定機関(ANSI-ASQ National Accreditation Board: ANAB)で、米国規格協会(American National Standards Institute: ANSI)と米国品質協会(American Society for Quality: ASQ)が共同で運営し、ウィスコンシン州ミルウォーキーに本拠を置いている。認可期間は5年間である。(認可基準については認定された第三者による認証プログラムの重要事項*2を参照。)FDAの認可を受けた認定機関は、第三者査察機関でもある第三者認証機関を認定する。認定を受けた認証機関は、外国食品施設(農場を含む)およびそこで生産されるヒトや動物用食品の安全性に関する査察を実施し、証明書を発行する。
第二に、FDAは任意適格輸入業者プログラム(VQIP)も発足させた。この任意の有料プログラムに参加すると、ヒトや動物用食品を米国に輸入する際の検査や手続きが優先して受けられる。VQIPに参加するには、多くの適格要件を満たさなくてはならない。例えば、利用する外国供給業者の施設が’認定された第三者による認証プログラム’に基づいて認証されていることを担保しなくてはならない。FDAは通常、米国への輸入手続きの条件として、製品やその製品の製造施設の認証を輸入前には求めないが、食品安全上の懸念がある場合などには輸入前に認証を要求し、懸念が是正されていることを確認する。この権限は、FSMAに規定された、新規の重要なツールである。
FDAは、‘認定された第三者による認証プログラム’および’任意適格輸入業者プログラム’を新しい支援ツールとして用い、輸入食品が米国内で製造される食品に求められるのと同等の安全規準を満たして製造されている状態を確保することに努める。認定機関になろうとする行政組織、行政機関、団体組織は、FDAのウェブサイト*3から申請できる。VQIPについては任意適格輸入業者プログラムのウェブサイト*4を参照のこと。
*1: https://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/ImportsExports/Importing/ucm558461.htm
*2: https://www.fda.gov/downloads/Food/GuidanceRegulation/ImportsExports/Importing/UCM564000.pdf
*3: https://www.access.fda.gov/?utm_campaign=CFSANCU_Imports_01312018
*4: https://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/ImportsExports/Importing/ucm490823.htm