食品安全情報blog過去記事

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食品と接触する物質として使用される高密度ポリエチレンとポリプロピレンの枠箱をリサイクルするために使用される‘Morssinkhof Plastics’プロセスの安全性評価

Safety assessment of the process ‘Morssinkhof Plastics’, used to recycle high-density polyethylene and polypropylene crates for use as food contact materials
EFSA Journal 2018;16(1):5117 [9 pp.]. 15 January 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5117
食品と接触する物質・酵素・香料および加工助剤に関するEFSAのパネル(CEFパネル)は、この科学的意見書において、EU登録No RECYC0142のリサイクルプロセス‘Morssinkhof Plastics’の安全性評価について記載する。このリサイクルプロセスに投入されるものは、高密度ポリエチレン(HDPE)やポリプロピレン(PP)から作られ、食品と接触して用いられる枠箱、箱、トレー、パレット、容器などであり、以後「枠箱」と総称する。投入される枠箱には、未使用だが損傷した枠箱、予洗いした使用済み枠箱、製品の管理された閉じた環状流通網から部分的に放出された枠箱が含まれる。このプロセスでは、材料の種類や食品の種類(果物、野菜、事前にパックされた肉、パックされていない肉など)で枠箱が分けられる。投入されたHDPEやPPから薄片(フレーク)が作られ、これを取引先が利用して、食品接触向けの新しい枠箱が製造される。CEFパネルは、投入される材料の起源が欧州委員会規則No 282/2008に適合していることを保証するために置かれる管理システムは、投入材料から最終製品までの完全なトレーサビリティを提供する上においても、重要なプロセス段階だと考えている。‘Morssinkhof Plastics’プロセスに投入される材料は、接触を想定した物質や食品だけが用いられるように管理される閉じた環状の製品流通網から得られるものとなること、また、申請者が示した条件下で運用した場合、あらゆる混入は考えられないことを、CEFパネルは確認した。それゆえリサイクルプロセス‘Morssinkhof Plastics’は、乾物、果物と野菜、事前にパックされた肉とパックされていない肉との接触に使用されることを意図したHDPEやPP製の枠箱製造にふさわしいリサイクルHDPEやPPを製造することができる。私的な合意だけに基づく「外部の」リサイクル業者から得た粉砕再生材料を使用する場合は、欧州委員会規則No 282/2008の条項4 c (i)に該当するとは認められず、今回の評価の対象からは除外される。。