食品安全情報blog過去記事

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その他

  • ロシアでの使用済み核燃料の取り扱いのミスが欧州全体に放射能が拡散した原因かもしれない

Scienceニュース
Mishandling of spent nuclear fuel in Russia may have caused radioactivity to spread across Europe
By Edwin CartlidgeFeb. 14, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/02/mishandling-spent-nuclear-fuel-russia-may-have-caused-radioactivity-spread-across
昨年の9月と10月の2週間、微量の人工同位体ルテニウム106が欧州全域を漂った。この放射能の雲は危険になるにはあまりにも薄く、物質量としては数グラム以下であったがどこから来たのかが謎だった。
今回パリのフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)の科学者が、これらの同位体はロシア南部のOzyorsk近くのMayak核施設から放出されたのではないかという。
しかしロシア政府と週の担当者は否定する。一方でロシア科学アカデミー原子力安全研究所が設けた国際委員会では汚染の起源を巡って意見が分かれている
(以下いろいろ略)

  • 英国の母親達が子育てを実験にしている

Scienceニュース
U.K. moms are turning parenting into an experiment
By Tania Rabesandratana Feb. 14, 2018 ,
http://www.sciencemag.org/news/2018/02/uk-moms-are-turning-parenting-experiment
2月21日、約160人の授乳中の母親達がロンドンのCharing Cross病院に、普通でない科学研究のために母乳25mLを寄付しに来る。そのミルクは3か月から4才までの母乳の組成の変化を分析される。この実験はその起源が驚くべきものである。母親達のグループがアイディアをもって研究者と一緒にデザインした。母親達はデータ解析や論文にも関与する。この普通でない協力はWellcome Trustが出資した英国の市民科学プロジェクトParenting Science Gang (PSG)(科学ギャングを育てる)により可能になったものである。これはフェイスブックに集まった科学的マインドを持つ親たちと科学者を結びつける。このプロジェクトでは、学校教育やジェンダーステレオタイプのような問題で、不確実性と言い伝えの多い分野にエビデンスを提供しようと既にいくつもの研究が開始されている。PSGのメンバーであり2人の子どもの母親であるMelissa Branzburgは「私は科学的マインドで子ども達を育てようとしている」という。
疑問はいろいろある。赤ちゃんをスリングで運ぶとき何枚着せれば快適か?学校に好きなときだけ行くのはどうだろう?授乳しているときの医療は?
この研究は保護者が科学のプロセスを学習する機会にもなる。ただし科学は子育ての方法を教えることはできない。保護者が信仰や信念や希望に従って決定をするときに使えるデータを提供できるだろう
いろいろ略

  • ロマンスが腐った:バレンタインデーの番組は生命医学研究者の恥ずべき嘘を吟味する

Scienceニュース
A romance gone bad: Valentine’s Day program examines biomedical reseacher’s ignoble lies
By Martin EnserinkFeb. 14, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/02/romance-gone-bad-valentine-s-day-program-examines-biomedical-researcher-s-ignoble-lies
気道移植について生命医学コミュニティを騙したPaolo Macchiariniの不正には普通でない悲劇的な外伝がある。NYのNBCのもと調査報道プロデューサーBenita Alexanderが彼に関する取材をしているうちに恋に落ちた。皮肉なことにバレンタインデーに彼らの破壊的突風のようなロマンスが今夜米国で放送される。
MacchiariniがAlexanderについていた数々の嘘の中には、自分は州知事などのVIPを治療する秘密の医者の幹部だ、結婚式はオバマ大統領やプーチン大統領、エルトンジョンも参列して法王が正式に執り行う、などが含まれる。なにひとつ本当のことはなく、Alexanderは結婚式予定日の2か月前に別のジャーナリストの書いた記事で知ることになる。Alexanderがこの話を85分のドキュメンタリーで語る。
この番組でMacchiariniの科学的不正がさらにわかるわけではないが、研究に関する批判が激しかった時期のプライベートワールドの一端が伺える。AlexanderはEmmy賞受賞歴があるがMacchiariniとバルセロナで生活する予定で仕事を辞め娘の私立学校も退学した。
Macchiariniを有名にし、それから貶めたのがメディアであることを考えると皮肉である
(以下長い記事)

Ask the Experts
Kratom for Opioid Withdrawal?
by Jeanine Barone
http://www.berkeleywellness.com/supplements/herbal-supplements/article/kratom-opioid-withdrawal
Q:ハーブ製品クラトムがオピオイド離脱症状に役立つ?
A:役にたつと言う人もいるが、安全性は極めて疑問でFDAもCDCも強く使わないように警告している。なぜならそのサプリメントに含まれる成分そのものがオピオイドだから。
FDAは2017年11月と2018年2月にクラトムを使わないように警告している。FDAは単に「植物だから」害がないという主張は短絡的で危険であると警告している。
さらにクラトムはダイエタリーサプリメントであり、規制されていないことにも留意すべきである。純度や強度や、あるいは表示されているものが入っているかどうか保証されていない。2016年に麻薬取締局がクラトムの取り締まりを提案したがキャンペーンによって阻止された。
基本:どんな目的にもクラトムを使わないように。