食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 何故一部のキノコは「マジック」なのか?

Why are some mushrooms 'magic?'
27-Feb-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-02/osu-was022718.php
サイケデリックキノコはその「魔法の」性質を、キノコを食べる昆虫を撃退するために発展させてきた可能性があることを新しい研究が示唆する。
シロシビンを含むキノコはその生物学的系統は多様で、表面上は共通点がなさそうに見える。進化生物学的にはこれは興味深く、遺伝子が別の種に伝達する水平遺伝子伝達と呼ばれる現象を暗示する。シロシビンを作る遺伝子はキノコを食べる昆虫が多い環境、主に人や動物の堆肥、で交換されたようだ。Evolution Letters

  • コクランレビューの根拠はメニューの栄養表示はカロリー摂取を減らすかもしれないことを示唆

Cochrane Review evidence suggests nutritional labelling on menus may reduce calorie intake
27-Feb-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-02/w-cre022718.php
コクランライブラリーに本日発表された新しい根拠は、レストランやコーヒーショップ、カフェテリアでメニューと食品のそばにカロリーを表示することは、根拠の質は低いが人々の摂取するカロリーを減らす可能性があることを示した。
(スタバのクリームと砂糖たっぷりのドリンクの大きいのを飲んで「コーヒーしか飲んでないのに太る」という人たちには効果があるかも。日本だと塩分表示でびっくりする人の方が多そう)

  • 最新データは子どもの肥満は増え続けていることを示す

Newest data shows childhood obesity continues to increase
26-Feb-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-02/dumc-nds022318.php
Pediatricsに発表されたDuke大学の研究。2016年の米国の子どもの35.1%は過体重で2014年から4.7%増加している。一部の集団ではプラトーに達しているようだが全体としては好ましくないまま。

  • 飲料水によくあるTHM濃度の暴露は乳がんと関連しない

Exposure to common THM levels in drinking water not associated with breast cancer
26-Feb-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-02/bifg-etc022618.php
住宅用水のトリハロメタン類(THMs)への暴露は乳がんリスクの増加とは関連がない。Environmental Internationalに発表されたスペインの研究。スペイン各地に住む、約半分が乳がんの2000人の女性の参加した研究。約75%が水道水を、21%がボトル入り水を飲んでいた。

  • 世界の科学的レビューはネオニコチノイドとフィプロニル殺虫剤の効果的代用品を明らかに

Global scientific review reveals effective alternatives to neonicotinoid and fipronil insecticides
26-Feb-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-02/s-gsr022618.php
Environmental Science and Pollution Researchに発表されたTask Force on Systemic Pesticidesの報告。
(何故か日本語もあるhttp://www.tfsp.info/ja/about-us/。このサイトの文章は学術研究としては読めない。
そして今回の報告もタイトルと違って「有効な代用品」はないらしい。合成農薬抜きの(ただし天然物は使う)IPMの推奨と、ミツバチや昆虫への害はすべて殺虫剤のせいにして損害だと計上する計算と、害虫による農作物の収穫への被害を保険で賄うことの提案。)