食品安全情報blog過去記事

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その他

SMC NZ
Brown Marmorated Stink Bug – Expert Q&A
March 6th, 2018.
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/03/06/brown-marmorated-stink-bug-expert-qa/
先月たくさんの輸入車クサギカメムシのため国境で返却された。この虫はもともとの生息地である東アジアから世界中に拡散していて、国境監視において最も警戒されているもののうちの一つである。
この農業害虫はまだ国内にはいないが、MPIは一般の人々向けに注意を呼びかけている。バイオセキュリティの専門家はこの虫の固有植物や輸出農産物への影響を心配している。
SMCはQ& Aを準備した
(ニュースになっていたのは日本からの輸出。米国とイタリアからの荷物については既に臭化メチル・フッ化スルフリル・熱処理が義務となっていたがそれにアジアも加えることが検討されている。もし侵入したらカメムシ防除のために農産物に殺虫剤を使わないといけなくなるだろうとのこと。でも日本には既にいる。)

  • 健康のために砂糖を止める必要はない

You don’t need to quit sugar to improve your health
March 6, 2018  Tara Leong
http://theconversation.com/you-dont-need-to-quit-sugar-to-improve-your-health-92032
砂糖についての4連続シリーズの第1部。
写真は「砂糖をデーツに代えても砂糖と同じカロリーがある」
しばらく前は脂肪が悪魔であった。その前は塩だった。今は砂糖フリーが健康業界で流行している。シュガーフリーダイエットでは普通の砂糖(ショ糖)やハチミツ、メープルシロップ、精製した小麦粉、ケチャップなどの調味料、スフとドリンク、お菓子、バナナなどの果物を避けるように勧める。一部は乳製品も排除あるいは制限する。砂糖の過剰摂取が健康にとって問題であることとオーストラリア人が食べ過ぎであることは正しいが、あなたが健康のために砂糖を排除する必要はない
(以下略)
シュガーフリーレシピで砂糖の代わりに麦芽糖やデーツを使うというがほぼ意味はない
ほとんどの人はちょっと減らせばよくて止める必要はない、等

  • 科学研究を報道するときの5つのヒント

GroundTruth Project
(新世代のジャーナリストを支援するためのNPOメディア)
Five tips for reporting on scientific studies
February 7, 2018 By Qainat Khan
http://thegroundtruthproject.org/five-tips-reporting-scientific-studies/
科学的研究のひどい報道が蔓延している。良い報道のためのヒントを提示しよう
ジャーナリストはいつでも間違った科学を拡散することの被害に遭う。実際、かつてある科学ジャーナリストがこの問題について注目させようと、世界のメディアを騙して健康/栄養についてのクリックを誘いやすい話題:チョコレートと減量、についての誤報を広めたことがあった。チョコレートと減量は大した問題ではないように見えるかもしれないが、科学研究の質にについて批判的に吟味することなく間違った情報や疑似科学を拡散することで、ジャーナリストは公益に反している。我々はSense About Science USAのSTATS部長であるRebecca Goldin博士にコツを聞いた
1.その研究について自分自身で評価する。プレスリリースに頼るな
2.独立した専門家に尋ねる
3.記事には研究デザインの詳細を記す。サンプルサイズ、研究の限界、そして統計学的有意差ではなく臨床上意味があるかどうか
4.パーセンテージの文脈を記す。相対リスクではなく絶対リスク。
5.利益相反を開示する。利益相版がある研究を報道すべきではないということではないが、情報は含めるべき。

  • 政府はFCKD UPのような強力なプレミックスドリンクへの対応を求める請願を無視した、と公衆衛生専門家が言う

Government ignored pleas to act on potent pre-mixed drinks like FCKD UP, say public health experts
Mar 05, 2018
http://www.cbc.ca/news/canada/montreal/athena-gervais-advocates-call-on-government-1.4562257
政府が対応していたら14才のAthena Gervaisの死亡は防げたのに、とケベックの節酒促進NPOのÉduc'alcoolのHubert Sacyは言う。Athenaは死亡する前、月曜日のランチの時間にFCKD UPを少なくとも一缶飲んで歩行困難になっていた。警察はこの情報を確認していないが事故であるとは言っている。検視の報告を待っている状況だがアルコールも要因であったろうと言う。FCKD UPのメーカーはこの死亡を受けて製造を中止していると発表している
FCKD UPは11.9%の麦芽アルコールを含み砂糖と高濃度カフェインを含む。
ケベックの議員André Pratteは詳細は明確になっていないが高校生がランチにFCKD UPのようなものを買って飲めることは問題であるという
(これ1缶で586mLと量も多い)