食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 中国がスモッグ対策として巨大なエアクリーナーをテストする

Natureニュース
China tests giant air cleaner to combat smog
06 March 2018 David Cyranoski
https://www.nature.com/articles/d41586-018-02704-9
この試作品は大きな公衆衛生問題への革新的解決法を提供する
(コスモクリーナー)

  • 中国は生命医学詐欺の世界的リーダー?

Is China the World Leader in Biomedical Fraud?
By Alex Berezow | February 28, 2018
http://foreignpolicy.com/2018/02/28/is-china-the-world-leader-in-biomedical-fraud/
周近平はインチキではなく根拠に基づいた医学を推進すべきである
2015年にオーストラリアで6才の糖尿病の子どもが死亡した。両親は彼にインスリンを与える代わりに中国伝統医療の医師だと自称するHongchi Xiaoのところに連れて行って拍打拉筋という治療を受けた。Xiaoの犠牲者は彼が初めてではない。Hongchi Xiaoは世界中でワークショップを行ってイングランドでも糖尿病の女性が死亡している。
(以下長い記事。反ワクチンから論文不正まで)

  • グリホサート禁止を解除

Lifting the glyphosate ban
March 3rd, 2018 (スリランカ
http://www.lankaweb.com/news/items/2018/03/03/lifting-the-glyphosate-ban/
公式に発表されていないが、国の経済評議会がグリホサート禁止を解除するという報道は主に茶業界に歓迎されている。プランテーション産業大臣Navin Dissanayakeは、間違った助言に基づく禁止に反対し解除を希望していたが成功しなかった。手での除草は不可能で茶畑に雑草が溢れ生産が落ちお茶の価格が上がり、国の経済に打撃となった。
グリホサートの禁止理由はPolonnaruwa地方のコメ農家が慢性腎障害になった原因とされたから。
禁止されていても実際には一部で使われていた(し別のものも使って日本でも検出されて問題になった)

Cancer claim for Monsanto’s Roundup gets judge’s scrutiny
https://www.washingtonpost.com/business/judge-weighs-science-behind-monsanto-roundup-cancer-claim/2018/03/05/57d71ee0-208b-11e8-946c-9420060cb7bd_story.html?utm_term=.a7d6507fc234
月曜日から始まった一週間の公聴会でサンフランシスコの連邦判事Vince Chhabriaが自分でレビューする。Chhabria はがん患者やその家族がモンサントを訴えている300以上の訴訟の裁判長を務めている。判事が判断するのは科学的事実かどうかではなく、(グリホサートが発がん性だという)主張がどのくらい広く科学コミュニティーに受け容れられていたかである。

New year continues the trend of increasing overdose deaths in B.C.
Mar 06, 2018
http://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/125-drug-overdose-deaths-january-2018-1.4564582
1月の違法薬物過剰使用疑いの死亡は125人。12月は100人

  • 白砂糖、黒砂糖、生、ハチミツ:どの砂糖がベスト?

White, brown, raw, honey: which type of sugar is best?
The Conversation By Sze-Yen Tan
http://www.abc.net.au/news/2018-03-07/white-brown-raw-honey-which-type-of-sugar-is-best/9522712
(いろいろなタイプを説明している、略。生(ロー)というのは精製していないという意味らしい。)
結局、我々の体内に入った糖は糖である。だからどの糖が他の糖「より良い」としても、みんな砂糖の摂取量を減らすべきである

Scienceニュース
Rise of nationalist and populist parties has Italian scientists worried
By Luca Tancredi Barone Mar. 6, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/03/rise-nationalist-and-populist-parties-has-italian-scientists-worried
イタリアの日曜日の議会選挙の結果ナショナリストとポピュリストの党が議席を増やしたことはEUでのイタリアの政治的立場への明確な警告である。しかしこの結果は科学にも負の影響があるだろう。大きく増えたのはポピュリストのウェブをベースにしたFive Star Movement (M5S)と極右の反移民同盟。どちらも予防接種や動物実験などのテーマで反科学の立場をとってきた。この二つの党が議席の3/4を占める。
(イタリアはオリーブの感染症対策も上手にできなかったし)