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2017年GMOsリスク評価のEFSAの科学的ネットワークの年次報告書

Annual report of the EFSA Scientific Network for Risk Assessment of GMOs for 2017
14 February 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1372e
遺伝子組換え生物(GMOs)のリスク評価に関するEFSAの科学的ネットワーク(GMOネットワーク)は、加盟国と協調しネットワークを構築するというEFSAの戦略に基づいて設立された。GMOネットワークの最終目的は、加盟国間の対話を強化し、リスク評価の原則に関する相互理解を高め、EUで実施される科学的評価の知見を蓄積して信頼性を向上し、加盟国とEFSAで行われる作業の透明性を高めることである。GMOネットワークの年次報告書は、一般大衆やEFSAのアドバイザリーフォーラム(EFSAの長官を議長とするEU加盟国等の食品安全機関の代表らによる会議)に向けて、GMOネットワークの具体的な活動や成果を公表するものである。2017年に行われたGMOネットワークの総会では、以下の文書と項目に関して議論が行われた。GMO申請に関連して行われる文献調査に関する説明文書、輸入された食品や飼料に低濃度で存在する遺伝子組換え植物原料に関するEC規則No 1829/2003に基づくリスク評価のガイダンス案、GM植物のアレルギー誘発性評価のための補足ガイドラインGM植物の特徴付けのための次世代シーケンシング技術に関する説明文書、GM植物の農学的、表現型的および組成的特徴付けのために用いた野外試験場所が典型例として相応しいかどうかの評価、トウモロコシMON810株に関する市販後環境監視(PMEM)の2015年の年次報告についてのEFSAの意見、ブタモロコシの持つ意味に関するEFSAの報告書、環境リスク評価において考えられる懸念の限界、RNA干渉(RNAi)に基づいて作成されたGM植物のリスク評価を支援するための基本情報、GM植物における潜在的な意図せぬ影響を特定するために使用されるオーミクス技術、遺伝子組換え生物と合成生物学。GMOネットワークのメンバーは、2017年にGMOsのリスク評価に関するEFSAの科学会議に出席し、EFSAのガイダンス文書の作成に寄与した。