食品安全情報blog過去記事

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ビタミンDはある種のがんに罹るリスクを減らす可能性がある

Vitamin D may reduce the risk of some cancers
March 8 2018
https://www.nhs.uk/news/cancer/vitamin-d-may-reduce-risk-some-cancers/
「太陽光を浴びるとがんのリスクが5分の1に減る可能性がある」と、英国の一般紙The Daily Telegraphは報じている。
日本の研究者は、「太陽光」ビタミンと呼ばれるビタミンD血中濃度が高い人では、がんと診断される割合が低いかどうかを調べた。
その結果、ビタミンD濃度が最も高かった群では、最も低かった群と比べ、全体的ながんのリスクが22%低いことが判明した。
がんの種類別のリスクも調べられ、ビタミンD血中濃度が高い人では肝臓がんのリスクが低いことも明らかとなった。
この調査はかなり大規模なもので、調査対象者は7,345人であった。調査対象者の血中ビタミンD濃度は最初に1回測定され、その後平均15年間追跡調査が行われた。
ビタミンDは太陽光を浴びると皮膚で生成されるが、脂ののった魚や卵黄、および赤肉にも存在している。
サプリメントでも広く入手することができ、骨を強く保つ働きがあることは周知のとおりである。推奨量を守れば、サプリメントの摂取は非常に安全であると考えられている。
ある集団の人々では、十分なビタミンDが摂取できていないという大きなリスクが生じており、ビタミンDサプリメントを毎日摂取するよう助言されている。
ビタミンDについて、およびビタミンDサプリメントを毎日摂取することで恩恵が得られるのはどのような人かについては、以下のウェブサイトを参照のこと。
https://www.nhs.uk/conditions/vitamins-and-minerals/vitamin-d/
https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/the-new-guidelines-on-vitamin-d-what-you-need-to-know/