食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 米国の中華料理店についての7つの驚くべき事実

Seven Surprising Facts About Chinese Restaurants in the United States
20 December 2017
https://www.snopes.com/news/2017/12/25/chinese-restaurants-in-america/
米国ではマクドナルドの店舗数の3倍以上の中華料理店がある。デリバリーでは2番目に多く注文されている。(1位はピザだろうと思ったらチキンだって)今やこれほど身近になったレストランについて知っておく価値のある7つのこと。
1.中華料理店が最も忙しい日は? クリスマス
2.何故米国にこんなにたくさんあるのか? 1882年の中国人排除法の意図せぬ帰結が一因。この法律では中国移民労働者の受け容れを一時停止したが1915年にレストランのオーナーは例外とされた。起業家はここに注力し1920年から1930年の間に中華料理店の販売額が倍増した。1943年に中国人排除法が撤回されたときには中華料理は既にアメリカ人に受け容れられていただけでなく大好きなもののひとつになっていた
3.米国で最初の中華料理店は? 1849年サンフランシスコに開店したCanton Restaurant。
4.アメリカで最も古い今でも営業している店は? モンタナ州ButteのPekin Noodle Parlorは2011年に100周年を迎えた。今でも1911年当時のクラシックチャイニーズアメリカンメニューを提供している
5.chop suey(八宝菜のようなもの)はアメリカで発明された?正確には違う。
6.フォーチュンクッキーは中国で発明された? 中国でもアメリカでもなく日本で発明されたという(1878年の文献に辻占煎餅がある)
7.中華料理店のテイクアウトボックスの起源は?1894年にアメリカ人発明家Frederick Weeks Wilcoxが特許をとっている

  • いかにしてオンラインフィルターバブル(ネットの蛸壺)が自閉症の子どもをもつ親をニセの「治療法」の標的にするか

How Online Filter Bubbles Are Making Parents Of Autistic Children Targets For Fake “Cures”
August 28, 2017 Tom Chivers  BuzzFeed Staff
https://www.buzzfeed.com/tomchivers/how-online-filter-bubbles-are-making-parents-of-autistic
自閉症についての医学的あるいは科学的情報とされるもののうち56%が根拠がない
フェイスブックツイッターなどで最も多くシェアされた話についての真偽を評価した表有り。虚偽のニュースの出所としてはNatural News、 SafeMinds、 Generation Rescueが挙げられている

そしてこのMike Adams のNatural NewsはYouTubeから外されたらしい
YouTube terminated Natural News – pseudoscientist Mike Adams whines
2018/03/05
https://www.dailykos.com/stories/2018/3/4/1746494/-YouTube-terminated-Natural-News-pseudoscientist-Mike-Adams-whines 
グーグルが方針に反すると判断したようだ
(日本でもウェブサービスは嘘情報への対策をなんとかして欲しい。)

  • ロシアのもとスパイとその娘の事件で神経剤が同定されたことへの専門家の反応

SMC UK
expert reaction to nerve agent being substance identified in case of Russian ex-spy and his daughter
March 8, 2018
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-nerve-agent-being-substance-identified-in-case-of-russian-ex-spy-and-his-daughter/
コメント逐次追加されている

  • 保健担当者はナイジェリアの恐ろしいラットが原因の発熱を封じ込めるために緊急対応

Scienceニュース
Health workers scramble to contain deadly rat-borne fever in Nigeria
By Leslie RobertsMar. 12, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/03/health-workers-scramble-contain-deadly-rat-borne-fever-nigeria
1月始めにナイジェリアで何か「極めて異常なこと」がおこっていることが明確になった。希なウイルス性出血病であるラッサ熱が急増した。治療薬もワクチンもなく準備がなく、罹患者の20-30%を殺し初期に医療従事者8人が感染し3人が死亡した。それから事態は悪化し他の西アフリカ諸国にも拡大した。3月4日までに353症例が確認され700の疑い例があり110人が死亡した。この記録的数字は過小であろう。ナイジェリアの脆弱な医療体制は既に圧倒されている。適切な訓練もない医療従事者の感染が増え16人の感染と1人の追加死亡が報告されている。政府と国際関係機関が対応を行っている
(長い記事略)

  • 必須のしかし好かれてはいない掃除屋を救うための「ハゲワシ安全ゾーン」

Scienceニュース
‘Vulture safe zones’ aim to rescue a vital but unloved scavenger
By Warren CornwallMar. 9, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/03/vulture-safe-zones-aim-rescue-vital-unloved-scavenger
バングラデシュ。牛に使う医薬品のせいでハゲワシが減っているため医薬品の使用を禁じるなどのハゲワシ安全ゾーンを設定した。Vulture Safe Zone 1ではハゲワシの減少速度が低下したと報告されていたが最近の再調査で困難な状況が明らかになった。一つは住民がハゲワシを嫌っていて保存すべき種だとは考えていないこと。象やトラのように愛されていない。ジクロフェナックのような医薬品の使用はまだ違法に行われている、代わりにケトプロフェンの使用が増えている
(ハゲワシのために動物用医薬品を使用していない牛の屠体などをわざわざあげている)

  • 「ニュース」はそれが嘘だとより早くより広く拡散する

Natureニュース
‘News’ spreads faster and more widely when it’s false
08 March 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-018-02934-x
(Natureも取り上げた)

ニューヨークタイムス
Barbra Streisand Cloned Her Dog. For $50,000, You Can Clone Yours.
By MATT STEVENSFEB. 28, 2018
https://www.nytimes.com/2018/02/28/science/barbra-streisand-clone-dogs.html
性差別や政治などの重い話題を扱ったインタビューで、バーブラ・ストライサンドが犬について少しだけ話したことが最も注目されている。二匹の犬Miss Violet と Miss Scarlettは昨年14才で死亡したSamanthaの口と胃の細胞から作ったクローンだという。二匹の性格は違うという
続報
バーブラ・ストライサンドは説明する:どうして私は犬のクローンを作ったか
Barbra Streisand Explains: Why I Cloned My Dog
By BARBRA STREISANDMARCH 2, 2018
https://www.nytimes.com/2018/03/02/style/barbra-streisand-cloned-her-dog.html
14年も一緒にいたサマンサを失って悲嘆にくれた。友人がクローンを作っていたのでそれを思い出した。テキサスのViaGen Petsに依頼した。一方あまりにも寂しかったので保護犬を家に迎えた。その後ラボから連絡があり4頭の子犬がいることを知った。でも一度に5頭は手に余るので2頭を譲り今は3匹の子犬を飼っている。すこし大変だが彼らを愛していてそれぞれ性格は違う。犬の見た目はクローンできるが魂はクローンできない。それでも私は彼らの顔を見るとサマンサを思い出して笑顔になる。
(いろいろあれだが−クローン動物は見た目だって同じではない−彼女が有機農業推進なのを考えるとさらに。
One Solution to Climate Change and Growing Healthier Food Is Right Under Our Feet
By Barbra Streisand  May 17, 2014
https://www.huffingtonpost.com/barbra-streisand/climate-change-soil-carbon_b_4981573.html

  • 保育所の従業員がお昼寝の時間に子どもをおとなしくさせるために子どもにメラトニングミを与えた:警察

Day Care Employees Gave Kids Melatonin Gummy Bears to Calm Them Down for Nap Time: Police
Mar 5, 2018
https://www.nbcchicago.com/news/local/Daycare-Employees-Gave-2-Year-Olds-Laced-Gummy-Bears-to-Calm-Them-Down-for-Nap-Time-Police-475833283.html?source=acsh.org
シカゴ郊外のデイケアセンターで先週3人の従業員が逮捕された。3人は子ども達に、保護者が使用を認めていないメラトニンが入ったクマのグミを与えたことを認めていると警察が言う。このクラスの子ども達は2-3才の12人。彼らは当局に対して、メラトニン入りグミを子どもに与えることが不適切だとは思わなかったと述べている。なぜならそれは睡眠に役立つとして市販されているので。

How Facebook led me to the truth about GMOs
Feb 13, 2017 by Julie Mellor-Trupp
https://www.therecord.com/opinion-story/7126112-how-facebook-led-me-to-the-truth-about-gmos/
何故私はこんなにも長い間これほどにも間違いつづけていたのだろう?
私は十代の頃から健康と栄養に関心があった。母親になると子どもの健康のためにできる限りのことをしようと思った。オーガニックでナチュラルな食品、ナチュラルレメディ、農薬や洗剤−私のガイドブックには健康教祖やセレブやヨガ指導者から提供された無数の助言があった。それからフェイスブックの健康グループに参加し、モンサントのような悪の企業や危険な農薬、GMOについて学んだ。
私のミッションは明確だった。こんな恐ろしいことは世界に知らしめなければ。
モンサントグループに新しいメンバーが参加し、彼が私を指導者に選んだので私は知っている全てのことを教えた。彼は無限に質問を続け私は答えた。彼はその答えにも質問し、私はもっと情報を探す羽目になった。疲れて中身を読みすらしないでリンクを投げるようになった。見出しが私の見解に一致していれば良かった。彼はそれを読んだ。そして一つ一つ私に質問した。つまり私はシェアしたリンク先を読むことになり、そして自分の提供したリンク先の半分は私の信じていたこととは反対のことを言っていることに気がついて驚いた。
それから自分のお気に入りのフォーラムでたくさんのことを質問するようになり、以前は事実だとうけいれていたことの根拠を探すようになった。
やがて私は反GMOサイトでどんなものでも疑問を提示することはモンサントの手先と呼ばれ、永遠に除名されることを発見した。私は何ヶ月も「良い会員」だったのに、その根拠は?と尋ねただけで敵にされることにショックを受けた。
幸い私はどんな質問をしても排除されないフェイスブックフォーラムをみつけた。反GMOではないサイトにも参加した。そして多くのことを学んだ。セレブ女優が科学について私より詳しくはないことも知った。さらに持続可能な未来のためにGMOを支持するオーガニック農家も発見した。バイテクと農家が悪魔ではないことを認識した。有害であるのは無批判にうけいれることからくるとわかった。
前に進むために、私は事実をもとにしたフェイスブックサイトを運営している。

  • 怒りのシェフ:何故口のぬぐい取りDNAに基づく食事助言は唾棄すべきものなのか

The angry chef: why dietary advice based on a DNA mouth swab ain’t worth spit
The Sunday Times, March 4 2018, Anthony Warner
https://www.thetimes.co.uk/article/the-angry-chef-why-dietary-advice-based-on-a-dna-mouth-swab-aint-worth-spit-kvsc8kfrx
私達は自分は特別だと考えるのが好きである。だからニュートリゲノミクスが流行するのだろう。多くの企業がそれを利用してあなたのDNAを調べて、DNAに隠された秘密を読み解いて栄養上のアドバイスをすると宣伝している。時にはあなた向けの特別なサプリメントも売る。
しかしGAOによるとそうした主張に「科学的根拠はない」。将来そのようなことが可能になる可能性はあるものの、現時点ではDNAを調べてもあなたが何を食べるべきかはわからない。最良のアドバイスは、そんなものにお金を使わないで、健康的食生活をすること。

  • 健康を持ち帰ろう:中華料理は「塩の量についての警告が必要」

Takeaway health: Chinese food 'should come with HEALTH WARNING over salt levels'
Mar 13, 2018
https://www.express.co.uk/life-style/health/930722/Chinese-takeaways-food-health-warning-high-salt-levels-sweet-sour-chicken-egg-fried-rice
Action on Saltが持ち帰り食品の塩について調査を行い、ロンドンの有名なチャイナタウンの6つのレストランの持ち帰り料理の97%が塩の量で一皿あたり2gを超えていた。
最も塩が多かったごはん/麺副菜は11.50gでビッグマックの5倍だった
(1日6gが目標なので一食2gになる。これだと日本食はほぼ全滅。中華はポピュラーなので挙がっているだけだろう)