食品安全情報blog過去記事

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10代の時に大麻を「たった5回」使うことが精神病リスクの増加につながる

Using cannabis 'just 5 times' as a teen linked to increased psychosis risk
March 13 2018
https://www.nhs.uk/news/mental-health/using-cannabis-just-5-times-teen-linked-increased-psychosis-risk/
「13〜19歳の頃にたった5回大麻を吸うことで精神病のリスクが高まることを、『憂える』研究が明らかにした。」と、英国のオンライン新聞Mail Onlineは報じている。その新しい研究はフィンランドで実施されたもので、15〜30歳の人々を対象に、若年期における大麻の使用レベルとその後の精神病との間の関係が検討された。
大麻は、英国では最も広く使用されていると考えられている違法ドラッグである。大麻、特に「skunk」として知られる強力なタイプの大麻草では、うつ病や精神病(現実と想像との区別がつかなくなる)などの精神疾患を発症しやすくするという証拠が増加している。
ただし、その関係性の方向付けは困難である。若い人々の中には、既存の精神衛生的問題があって、対処メカニズムの結果大麻に頼ってしまう人もいるかも知れない。
この研究では、若年期に5回以上大麻を使用した人において、精神病のリスクがより高かったことが示されている。ただし、この程度の回数で大麻を使用していた人は非常に少なく、66人だけであり、これは被検者の約1%に過ぎない。少ない被検者に基づく分析は信頼性が低いことに留意する必要がある。
この研究では、大麻の使用が精神病を引き起こしたと言い切り、他の個人的あるいは生活様式上の要因から影響を受けていないことを示すのが困難であるため、因果関係を確認することができない。
大麻は、精神的および身体的健康状態の両方に影響を及ぼすとされている。大麻の使用による健康リスクへの影響の可能性については、以下のウェブサイトを参照のこと。