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ホルモン補充療法の代替で使われる非ホルモン剤、ホットフラッシュの治療に有望

Non-hormonal alternative to HRT shows promise in treating hot flushes
March 14 2018
https://www.nhs.uk/news/medication/non-hormonal-alternative-hrt-shows-promise-treating-hot-flushes/
「画期的な抗更年期薬が、たったの3日で75%のホットフラッシュを止めることが専門家により明らかにされた。」とイギリスの日刊タブロイド紙The Sunは報じている。37人の女性を対象にした小規模な治験において、この新薬の効果が示された。この新薬は、ホットフラッシュに関係する脳内の伝達物質をブロックするもので、服用後すぐに効果を示した。
今回の研究は、既に公表された試験のデータを再分析したもので、その試験では、化合物MLE4901の効果を4週間の服用期間に渡って観察した。この化合物により、プラセボと比べ、3日後にホットフラッシュの回数は半減した。また、ホットフラッシュの程度も提言し、睡眠の改善にも役立ったようであり、これはおそらく夜中のホットフラッシュが減少したためであろう。
ホットフラッシュと睡眠障害は、更年期に多い厄介な症状である。ホルモン補充療法(HRT)がある程度効く場合もあるが、HRTには副作用があり、乳がんのリスクをわずかに上昇させる。非ホルモン療法は、更年期症状を治療する方法に大きな変革をもたらし、多くの女性のとってより受け入れやすい治療法の選択肢となる可能性がある。
ただし重要なのは、この薬はまだ少数の女性の参加による初期の治験段階にあるということである。より大規模の長期試験を行って、この新薬が安全で効果的であることを確認する必要がある。