食品安全情報blog過去記事

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食品基準ニュース

FOOD STANDARDS NEWS
ISSUE 157 | MARCH 2018
https://mailchi.mp/foodstandards/food-standards-news-feb-1298725?e=9d9c78711d
[1] 食品リコールの際に誰が何をするのか
Who does what during a food recall
オーストラリアの州および統轄領だけが、リコールが必要な場合にそれを要求、命令および強制することができる。リコールにおける食品事業者、執行機関、およびFSANZについては、以下のウェブサイトを訪れてほしい。
http://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/default.aspx
[2] 2017年の食品リコール
Food recalls in 2017
2千4百万人以上に食を提供する市場において、合計69件のリコールがあった。最新の統計データは以下のサイトで参照できる。
http://www.foodstandards.gov.au/industry/foodrecalls/recallstats/Pages/default.aspx
[3] ウェビナー(オンライン講座)シリーズ: 原産国表示
Webinar series: Country of Origin Labelling
小・中規模の食品事業者および農産事業者向け。以下の3回が行われる。
ウェビナー1: 求められる要件を理解する―27 March 2018
ウェビナー2: 新しい表記法―10 April 2018
ウェビナー3: 実際にやってみる―24 April 2018
詳細と受講申し込みは以下のサイトから。
https://www.business.gov.au/events/webinar-series-country-of-origin-labelling
[4] オーストラリアの食品中に含まれる可塑剤の調査
Survey of plasticisers in Australian foods
食品包装材料に使用される可能性がある7種類の可塑剤について、オーストラリアの広範な食品にわたって含有量を調査した。包装材の化学物質の食品への移行は、非常にわずかで、消費者のリスクは無視できる程度である。
<詳細>http://www.foodstandards.gov.au/publications/Pages/Survey-of-Plasticisers-in-Australian-Foods.aspx
調査対象とした化学物質は以下の7種
・フタル酸ビス(2-エチルヘキシル) (DEHP)
・フタル酸ジイソノニル (DINP)
・フタル酸ブチルベンジル (BBP)
・フタル酸ジブチル (DBP)
・フタル酸ジイソデシル (DIDP)
アジピン酸系可塑剤; アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル) (DEHA)
クエン酸系可塑剤; アセチルクエン酸トリブチル (ATBC)
これらの化学物質は、プラスチック製、紙製および段ボール紙製の食品包装材、ならびに食品に使用される接着剤や封止剤と関連しているとされている。調査では、包装が施された65種類の様々な食品や飲料が対象とされた。この選定には、オーストラリアの消費者の典型的な消費パターンが反映されている。
調査の結果、可塑剤のオーストラリアの食品中レベルは概して低かった。
オーストラリアの消費者の推定食事暴露量は、国際的に安全とされているレベルを下回った。公衆衛生上の懸念は確認されなかった。
今回の調査から得られた結論は、P1034―包装材から食品への化学物質の移行*1の調査プロジェクトの証拠の一部として加えられた。
*1: http://www.foodstandards.gov.au/consumer/chemicals/foodpackaging/Pages/default.aspxおよびhttp://www.foodstandards.gov.au/code/proposals/Pages/P1034ChemicalMigrationfromPackagingintoFood.aspx
調査報告書は以下のサイトから閲覧できる。
http://www.foodstandards.gov.au/publications/Documents/Survey of plasticisers in Australian foods.pdf
[5] 意見募集
Call for submissions
以下の件について募集中。
・A1151―加工助剤(酵素)としてのPapiliotrema terrestris由来ß-ガラクトシダーゼ
http://www.foodstandards.gov.au/code/applications/Pages/A1151%E2%80%93Beta-Galactosidase%20from%20Papiliotrema%20terrestris%20as%20a%20Processing%20Aid%20(Enzyme).aspx
・P1044―平易な英語の専門用語を用いて食品ラベル上にアレルゲンの申告を行うことおよびその標準化
http://www.foodstandards.gov.au/code/proposals/Pages/P1044PlainEnglishAllergenLabelling.aspx
・新しい育種技術(new breeding techniques: NBTs)に関する意見募集
(これについては、「食品安全情報(化学物質)No. 6/ 2018(2018. 03. 14)」に関連記事有り。)
http://www.foodstandards.gov.au/consumer/gmfood/Pages/Review-of-new-breeding-technologies-.aspx
・A1153―加工助剤(酵素)としてのTrichoderma reesei由来エンドキシラナーゼ
http://www.foodstandards.gov.au/code/applications/Pages/A1153.aspx
[6] 許認可および評議会への通達
FSANZは、以下の申請および提案で生じる変更を認可し、それらの認可について、オーストラリア・ニュージーランド食品規制閣僚評議会に通達した。
・A1142―難消化性デンプンを分析するための所定法の追加
http://www.foodstandards.gov.au/code/applications/Pages/A1142Method-of-Analysis-for-Resistant-Starch.aspx
・A1147―除草剤耐性綿花GHB811株由来の食品
http://www.foodstandards.gov.au/code/applications/Pages/A1147.aspx