食品安全情報blog過去記事

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その他

  • オハイオ州立大学(OSU)のがん研究者が多数の不正行為発見後辞職

Scienceニュース
Cancer researcher at The Ohio State University resigns following multiple misconduct findings
By Alison McCook, Retraction WatchMar. 30, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/03/cancer-researcher-ohio-state-university-resigns-following-multiple-misconduct-findings
OSUが本日発表した報告書によるとがん研究者Ching-Shih Chenは8論文14ヶ所で「許容されない画像の操作や図の作成、意図的データ偽装」を行っていた。Chenの研究は数百万ドルの研究費を得て2つの臨床試験が行われていたため臨床試験は一時中止された。特許も複数保有している

  • 製品レビュー:骨スープレビュー

コンシューマーラボ
Product Review: Bone Broth Review
Initial Posting: 3/25/18
https://www.consumerlab.com/reviews/Bone-Broth-Review/bone-broth/
最もコラーゲンの多いベスト骨スープを見つけよう テストの結果ラベルは必ずしも信頼できないことがわかった
骨スープはコラーゲンの摂取源として何にでも効くと宣伝されている。しかし各ブランドの製品にどのくらいコラーゲンやプロテインが含まれているのだろうか?ナトリウムは?表示は信頼できるのか?
コンシューマーラボは液体や粉末製品を購入して調べた。
その結果ある製品はラベルに表示されているタンパク質のたった38%しか含まないことがわかってショックを受けた。さらに悪いことに表示されているナトリウムより75%も多かった。また同じ量のコラーゲンを得るのに製品により61セントから9.99ドルまでコストが大きく違う

  • 発がん物質法:コーヒーショップのがん警告は利点より悪いことのほうが多い

Carcinogenic Laws: Coffee Shop Cancer Warnings Do More Harm Than Good
Omri Ben-Shahar, Mar 31, 2018
https://www.forbes.com/sites/omribenshahar/2018/03/31/carcinogenic-laws-coffee-shop-cancer-warnings-do-more-harm-than-good/#613991dd5062
カリフォルニアのコーヒーショップがコーヒーにがんの原因となる可能性があると警告することを命令された。リスクがあるという警告するに十分な科学的根拠はない。しかしカリフォルニアの法律では、コーヒー豆に特定の化学物質が微量存在することは警告を要求するのに十分である。これはProposition 65という30年ほど古い法律による。カリフォルニアの発がん物質リストに載せられた物質が含まれる製品には、企業がそれは無害だと証明しなければ警告を表示しなければならないのだ。そういう物質のひとつがアクリルアミドである。
(中略)
Proposition 65はビジネスに多大なコストをかけるが、警告が良い効果を生んだことは一度も証明されていない。法ではだれでも訴訟ができるので、これまで一つの裁判所で16000件以上のProposition 65訴訟が受理され、膨大な和解金が支払われている。
これからコーヒーショップには警告が表示されるだろうが、過去に表示しなかったことについての訴訟は免れない。発がん物質の警告をしないで消費者に売ったとして毎日コーヒー一杯につき、2500ドルの罰金が請求できる。
これは何のためだろうか?Proposition 65は「知る権利」の法と呼ばれている。これは消費者が情報をもとに自分を守るものとして称賛された。しかし消費者が警告を気にしているという根拠はない。なぜならあらゆるところに警告があるので。もし全てが有害だったら、何も有害ではない。私の研究では、人々は適切なときに正しい方法で正しく強調された正しい情報を与えられてそれを正しく解釈して使える場合にしか、リスクについての警告は成功しない。
コーヒーショップの警告は役にたたないだけではない。害がある。警告が多すぎて重要な情報への注意を削ぐことになるだろう。本当の有害物質を隠すだけだろう。

  • IQのDNA検査がやってくる、しかしそれをするのは賢明ではないだろう

DNA tests for IQ are coming, but it might not be smart to take one
by Antonio Regalado April 2, 2018
https://www.technologyreview.com/s/610339/dna-tests-for-iq-are-coming-but-it-might-not-be-smart-to-take-one/
50ドルのDNA検査であなたが将来学位を取れるか予想できる、あるいは幼児がどのエリート幼稚園に入るか予想する世界への心構えはできている?行動遺伝学者のRobert Plominは、親が直接消費者に販売されている遺伝子検査で子どもを調べて学校を選ぶ「個別化」教育の時代が来たという。しかし現時点でその予想は正確とは言い難い。それでも実際にIQ検査が販売されている。MIT Technology Review(この記事の媒体)がインタビューした教育者の何人かはDNA検査を子どもの学業評価に使うべきではないと警告を発する
(略。長い記事。消費者向けDNA検査の40%は偽陽性という記事と一緒に上がってきていた)