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ブロッコリーや発芽野菜は年配女性が健康的な動脈を維持するのに役立つ

Broccoli and sprouts linked to healthier arteries for older women
April 5 2018
https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/broccoli-and-sprouts-linked-healthier-arteries-older-women/
「研究により、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、芽キャベツを食べることは、年配女性では心臓に特に有益であることが分かった。」と、英国大手日刊紙The Guardianは報じている。
オーストラリアの研究者らは、野菜を中心とした食事全般および特定の種類の野菜について、動脈を健全に保つ上での有益性を検討した。彼らは、野菜を最も多く取っていた女性の群で、脳に血液を送る血管の壁の肥厚が抑えられていたことを見出した。血管(総頸動脈)の壁の厚さは、動脈が閉塞して血液が脳に到達するのが妨げられる脳卒中のリスクと相関性がある。
特定の種類の野菜に着目すると、アブラナ科の野菜が最も高い効果を持っていると思われた。これらは同じキャベツの「科」(アブラナ科)に属する野菜の仲間で、ブロッコリー芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、ケールなどを含む。
以前の研究は、多くの果物や野菜を取り入れた健康的な食事が心臓発作や脳卒中のリスク低減に結び付くことを示しているが、今回の研究は、特定の種類の野菜が持っている可能性のある作用に目を向けている。
この研究デザインでは、女性の動脈壁の厚さの違いに野菜が直接影響を及ぼしたと断言することはできないが、被験対象の女性の生活様式、病歴、および彼女らの食事における他の要素を考慮した上でも、研究結果は成立している。
我々は既に、アブラナ科の野菜が健康的な食事の一部を構成していることを知っている。この研究は、年配の女性が食事にそうした野菜を取り入れるようにすると特に良いことを示唆するさらなる根拠を提示している。