食品安全情報blog過去記事

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脂肪肝に負荷をかけ続けた場合

Fatty liver under stress
11/2018, 22.03.2018
http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2018/11/fatty_liver_under_stress-204102.html
質の悪い食生活や他のリスク要因により肝臓病になることがある。この重要な代謝臓器は脂肪過多となり炎症を起こすことがある。これが長期にわたると、不可逆的で、生命を脅かすような臓器損傷に至る恐れがある(肝硬変や「肝臓萎縮」)。ベルリンにあるドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の専門家は、現在、退行性脂肪変性や炎症により、どのくらい体内の根幹的な解毒システムが損われる可能性があるのかを調べるため、in vitroで肝細胞を用いた分析を行っている。
科学雑誌Drug Metabolism and Disposition*に報告した知見によると、単に肝細胞が脂肪過多になっただけでは、解毒機能への大きな影響は生じないが、脂肪過多により炎症過程が引き起こされた場合には変化が生ずる。すなわち脂肪肝により炎症が生じた場合において、解毒作用が損なわれる。
*: http://dmd.aspetjournals.org/content/46/4