食品安全情報blog過去記事

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ミツバチの保護: EUはミツバチに有害な殺虫剤の屋外での使用を全面的に禁止の方向へ

Protecting bees: EU set to completely ban outdoor use of pesticides harmful to bees
27 April 2018
http://europa.eu/rapid/press-release_MEX-18-3583_en.htm#4
本日、EU常任委員会の加盟国代表は、科学的レビューにより屋外での使用がミツバチに有害であると結論付けられた3種類の有効成分(ネオニコチノイド類のイミダクロプリド、クロチアニジンおよびチアメトキサム)に関し、欧州委員会が提案した更なる使用制限を支持した。ミツバチの保護は、それが生物学的多様性、食品生産および環境に関わるものであることから、欧州委員会は重要な問題と捉えている。欧州委員会委員長Juncker氏にとってもこれは優先度の高い問題であり、氏の主導で協議会は2017年3月29日この問題を討議した。本日承認された制限は、2013年以来実施されている既存の対策*以上の厳しいものである。上記の3物質については屋外での使用が禁止されることになり、問題とされるネオニコチノイド類についても、ミツバチとの接触が起こらないと考えられる常設の温室においてのみ使用が許されることになる。DG SanteのVytenis Andriukaitis局長は、この投票結果を歓迎し、「欧州委員会は、EFSAの科学的助言に基づいて、これらの対策を何ヵ月も前に提案した。ミツバチの健康は、それが生物学的多様性、食品生産および環境に関わるものであるため、最も重要な問題であり続けると考えられる。」と述べた。この規制は、次は数週間のうちに欧州委員会で採択され、今年の末までに適用されることになる。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-13-708_en.htm