食品安全情報blog過去記事

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残留農薬に関する査察: クロアチア

Pesticide residues: Croatia
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6016
04/05/2018
食品および飼料の公的管理に関する規則(EC) No 882/2004の条項に基づく査察。2017年9月11〜14日に実施。規則(EC) No 396/2005およびRegulation (EC) No 882/2004に基づき、農薬残留管理体制のいくつかの項目を審査することを目的とした。
結論として、クロアチアの農薬残留管理プログラムは、広範な農作物を対象範囲に収めており、試料採取箇所も幅広く設定されており、適切な強制措置が取られている。入手可能な管理データの全てが整理されて欧州委員会やEFSAや他の加盟国に報告されているわけではなく、包括的なリスク管理におけるそれらデータの潜在的価値が理解されていない。
公的管理の有効性は、以下の理由から著しく損なわれている。まず、農薬残留物を検査する公的検査機関と国立参照試験所を指定する過程に不備があること。次に、検査機関や試験所が行うべき職務(分析の対象範囲、方法の感度、品質管理手順の実現など)の明確化が為されていないこと。そして、試用する検査機関や試験所が管轄機関によって監督されていないことである。こうした欠陥のため、利用可能な研究・検査施設に必須の発展が妨げられ、EUの管理計画が求める基準に達することができない。
この報告書には、管轄機関が特定された欠点に対処できるようにするための助言が含まれている。