食品安全情報blog過去記事

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不確実性をコミュニケートするための青写真―EFSAのアプローチのレビュー

A blueprint for communicating uncertainty – review our approach
4 May 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180504
あなたは科学を人に伝える仕事をしている方(サイエンス・コミュニケーター)だろうか?あなたは食の安全性についての科学的助言を用いる仕事をしている方だろうか?我々はそうした方たちから、科学的評価の不確実性を伝える(コミュニケートする)ために我々が提案したアプローチに関し、意見が送られてくるのを求めている。
科学における不確実性をコミュニケートすることはなぜ重要なのだろうか?
EFSAの科学者たちは、彼らの行う科学的評価において、科学的知見の限界を説明するために、「不確実性」というより調和のとれた透明性のある方法を導入している。我々が不確実性をコミュニケートするために提案した取り組みは、情報を受ける側の様々な聞き手がその情報を理解しやすくすることを目的としており、そのために彼らのニーズに合ったより分かりやすい言葉で情報を提供している。
不確実性をコミュニケートするための我々のアプローチを検証し改善するために、特に以下のような方たちからの意見を求めている。
・本件に関するガイダンス案*1のセクション3(不確実性をコミュニケートするための実践的ガイダンス)に関して、著作者、編集者、ジャーナリスト、報道関係者、広報担当者などのサイエンス・コミュニケーター。理解しやすさ、実現しやすさについて。ガイダンス案のような文書を利用できるか、またできなければ、どうしたらより利用しやすくできるかについて。
*1: http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/engage/180504.pdf
・科学的不確実性のコミュニケーションを専門とする社会科学者や学者。様々な聞き手を対象として、確率論、数字と対比した言語情報、および非断定的な言葉の理解を調査した何らかの追加情報はあるか、また不確実性をコミュニケートするために画像を用いることについて調査した何らかの追加情報はあるかについて。
・EFSAの情報を利用する食品安全性や公衆衛生分野の意思決定者、科学的評価実施者および利害関係者、あるいは国、欧州、国際レベルの他の科学的諮問機関に属する意思決定者、科学的評価実施者および利害関係者。我々のアプローチの改善に役立つ見識あるいは経験があるかについて。このアプローチをどのように改良したら、不確実性分析の結果をより良く理解してもらえ、よりよく説明できるかについて。
パブリックコメント募集は2018年6月24日まで。
◇より詳しく
パブリックコメント募集ページ
http://www.efsa.europa.eu/en/consultations/call/180504
・不確実性評価の背景にある話題
http://www.efsa.europa.eu/en/topics/topic/uncertainty-assessment
・議論に参加するためのリサーチゲートページ
https://www.researchgate.net/project/Communication-of-uncertainty-in-scientific-assessments-to-different-target-audiences