食品安全情報blog過去記事

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フィプロニル: フォローアップモニタリングの結果発表

Fipronil: results of follow-up monitoring published
3 May 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180503
EFSAは、昨夏に広域にわたって認められた卵におけるフィプロニル残留物検出を受けて収集した食品データの分析結果を発表した。
加盟国は、2017年9月1日から11月30日の間に収集した5,000件を超える卵と鶏肉のサンプルの結果をEFSAに提出した。
これらのサンプルに対して、フィプロニルや欧州委員会が特定した他の有効成分についての分析が行われた。その結果、サンプルの742件に、法定基準を超える量の残留物が含まれていることが示され、そのほとんど全てがフィプロニルに関連していた。
超過の大部分は、違法使用があったことが既知であるか想定された製品や製造者に由来する疑わしいサンプルで認められた。
法定基準を超過した製品の原産国は、8加盟国であった。―オランダ、イタリア、ドイツ、ポーランドハンガリー、フランス、スロベニアギリシャ
超過が認められた食品は、主として未加工の鶏卵や産卵鶏の脂肪であった。産卵鶏の筋肉や卵粉末でも超過が報告されている。
この報告は、EUや加盟国レベルのリスク管理者で共有されている。
背景
2017年7月に、ベルギー当局が卵にフィプロニル残留物を検出し、EUで数百万個の卵が市場から撤収される事態となった。この汚染は、家禽農場で認可されていない動物用医薬品が違法に使用されていたことが原因である。
・科学報告書: 鶏卵および家禽の筋肉/脂肪におけるフィプロニルや他のダニ駆除剤の残留物による汚染実態
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5164