食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 菜食主義団体による牛乳とがんを間違って関連させた広告が禁止される

Vegan group's advert wrongly linking cow's milk to cancer is banned
By Telegraph Reporters 16 May 2018 •
https://www.telegraph.co.uk/news/2018/05/15/vegan-groups-advert-wrongly-linking-cows-milk-cancer-banned/
菜食主義活動家団体Viva!のポスターに関する苦情がASAに寄せられ、評価の結果禁止された。Viva!が牛乳に含まれるホルモンががんの原因だという主張を立証できなかったからである。ポスターには「あなたが知らないだろう乳業界の事実−ほとんどの牛はミルクを出しているときに妊娠している。だから牛乳にはエストロゲンを含む35のホルモンが含まれ、一部はがんと関連する。ミルクは赤ちゃんのものだから、あなたには離乳して欲しい」とある。ASAはこのポスターを見た消費者は牛乳にホルモンが含まれるのでがんになるリスクが上がると考えるだろう、という。Viva!の提出した根拠はそのような主張を立証できなかった。Viva!の創設者で主導者のJuliet Gellatleyは「乳製品とがんを関連づける研究はたくさんあるし多くの研究者がそれを乳製品中の天然ホルモンのせいだと言っている」という。
(この人達は論文のresultとdiscussionの違いがわからないのだろう。ありがちだけど。)

  • 新しい子宮頸がん検診で間違ったがんの懸念

False cancer concerns over new cervix screen test
Cathy O'Leary May 16, 2018
https://www.perthnow.com.au/news/health/false-cancer-concerns-over-new-cervix-screen-test-ng-b88837463z
5か月前からオーストラリア保健当局は子宮頸がん検診を2年に一回のPapスメア検査から5年に一回のHPV検査に変えた。Papスメアでは前がん病変を探すがHPV検査では高リスクHPV系統を探す。しかし一部の女性はHPVが存在することが自分はがんだ、あるいは危険な感染をパートナーに移したと誤解する。医師は感染は良くあることでほとんどは自然に治ると説明している。若い女性はHPVワクチンを接種しているので感染率は劇的に低下している。