食品安全情報blog過去記事

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FDAは、若年者が電子タバコ製品に近づくことに関して懸念が持たれ続ける中、電子タバコメーカーに対し、FDAが若年者の使用や製品の誘引力を良く調べることができるように、重要な情報を提供するように要請した

FDA requires additional e-cigarette makers to provide critical information so the agency can better examine youth use and product appeal, amid continued concerns around youth access to products
May 17, 2018
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm607935.htm
電子タバコ製造業者4社に対し、公式な情報提供要求書を送付した。製品が若者を惹きつける魅力をより良く理解するための重要文書の提出を求めた。先月JUUL Labs Inc.社に送付したものと同様のものである。これはFDAの若年者をタバコから守る計画(Youth Tobacco Prevention Plan)の一環である。
この4社は、○ニコチン含量の多いe-リキッドを使用する、○小さくて隠しやすい、○初心者に対しても直感的に訴える製品デザインになっている、などの点で、JUUL社製品と類似している製品を製造していたため、対象とされた。
4社に求めた重要文書は、製品デザインの調査に関するものや製品についての苦情に関するもので、前者は若者を誘引し惹きつける潜在力や、若者が関わる有害事象と関連がある可能性がある。
FDAは4月にYouth Tobacco Prevention Planを発表した。その計画の下、緊急的集中捜査や警告文書の発行などの活動を行ってきた。警告文書は、未成年者への販売や子供向け製品に似せたタバコ製品の製造・販売に対して行われた。FDAは、これからもこうした製品を若年者が使用する事態に対処し続けていく。
これらの活動と共に、FDAは、タバコ製品の毒性、誘惑力および常習性を低減する方策を模索している。これは特に若年者の使用抑止を狙っている。若年者を誘惑しない香味やデザイン、子供が開けられない包装、子供が偶発的に液体ニコチンに暴露されないようにする表示などが挙げられる。FDAはさらに、電子ニコチン供給システム(ENDS)の販売や販促を制限して若年者がこうした製品に暴露されたり手を出したりしないように計画している。また、「The Real Cost (本当の対価)」国民教育キャンペーン*を展開(2018年秋に全面的に展開)し、その中で若年者の電子タバコの使用を防ぐことに焦点を当てたメッセージを公表している。