- 「そこは有害なところ」如何にして白人民族主義者たちのオンラインワールドが集団遺伝学を歪めているか
Scienceニュース
‘It’s a toxic place.’ How the online world of white nationalists distorts population genetics
By Michael PriceMay. 22, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/05/it-s-toxic-place-how-online-world-white-nationalists-distorts-population-genetics
ミシガン大学のバイオインフォマティクスを研究している大学院生Jedidiah Carlsonは、多様な人種の突然変異を解析した論文を調べていて、白人優位主義者達やネオナチのフォーラムで科学の基本的部分での誤解などを発見した。さらに探って人種差別主義者の進化を1年以上観察し、先週集団遺伝学の学会で話をする予定だったができなかった。しかしScienceがインタビューした。
（全くの素人ではなく、ある程度の専門知識はある人が特定のイデオロギーに沿って論文を解釈して身内（SNSのフォロワーとか）に広める様子は他の分野でもよく見られる。
彼らと直接対話するのは効果が無い。でも科学者には一般人がどう解釈するのかについて幾分かの責任があるという認識は増加しているので誤解される可能性についても考慮していく必要はあるだろうとのこと。現実には大学が誇大なプレスリリースをだしまくっているわけだけれど）
- 中国が米国と欧州の脳イニシアチブにどう挑戦しているか
Here's how China is challenging the U.S. and European brain initiatives
By Dennis NormileMay. 22, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/05/heres-how-china-challenging-us-and-european-brain-initiatives
初期段階の中国脳プロジェクトがさらに一歩現実化に向かって前進した。
（インチキ脳科学を娯楽として消費しているうちに世界から遅れること遥か。）
- 生分解性バッグに注意−専門家の反応
NZ SMC
Caution urged over biodegradable bags – Expert reaction
May 23rd, 2018.
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/05/23/caution-urged-over-biodegradable-bags-expert-reaction/
ポリ袋は現在公共の敵No.1であるが、生分解性ならましなのか？
欧州の専門家が既存の業界基準や試験方法は不十分であるという。SMCはこれについて専門家の意見を求めた。
概ね環境に優しいという表示はそれほど信用できないという意見で一致
- 何百人もの本国の女性が香港のHPVワクチン不足に対して訴訟をおこすと脅す
Hundreds of mainland women threaten legal action over HPV vaccine shortage in Hong Kong
21 May, 2018
http://www.scmp.com/news/china/society/article/2147127/hundreds-mainland-women-threaten-legal-action-over-hong-kong
予防接種コースが完了できないことに女性達は怒る。
香港の民間病院でGardasil 9を三回打つ予約をしてお金を払った女性達が、一回か二回しか終わっていないのにワクチンが不足していつ届くかわからないという連絡に怒っている
「理想的な期間に予防接種が終わらなかったらどうなるの？」
（すぐ近くの国でワクチンが受けられないために病気になったらどうするんだという怒りがニュースになっている）
- オビソゲン（肥満因子）の真実：ホコリや化学物質があなたを太らせる？
The truth about obesogens: can dust and chemicals make you fat?
Nicola Davis Tue 22 May 2018
https://www.theguardian.com/society/2018/may/22/the-truth-about-obesogens-can-dust-and-chemicals-make-you-fat
研究者が靴を脱いでカーペットをはがして埃を取り除くとホルモンに影響する化合物が蓄積するのを防いであなたのウエストが大きくなるのを予防できるという。でもそれは良い科学だろうか？
ポルトガルの研究者によるこの主張には多くの研究者が懐疑的である
（欧州内分泌学会が大々的にプレスリリースしたのであちこちのニュースで取り上げられている。いわゆる環境ホルモンの有害影響を主張している人たちが多い学会でいつもこんな感じ。オーガニック推しでプラスチック使うな、洗剤使うな。非主流派の研究者が勝手に言っているのではなく、学会公式。欧州の混迷は深い
https://www.ese-hormones.org/media/1502/minimising-exposure-to-common-hormone-disrupting-chemicals-may-reduce-obesity-rates.pdf）
Cannabis edibles being popped among Sydneysiders as concerns grow over their use
May 22, 2018
http://www.news.com.au/lifestyle/food/food-warnings/cannabis-edibles-being-popped-among-sydneysiders-as-concerns-grow-over-their-use/news-story/a75639b977ddefc075a1e8cfd91c8b76
キャンディやビタミン剤に見えるために警察や保護者にとって現実的な懸念である新しいドラッグが流行中
クマの形の大麻グミやソフトビタミン錠剤のような大麻製品が使用されているという
オーストラリアでは違法であるがアメリカから入ってきている。
- 摂食障害の女性が死亡し、検視官は下剤の販売は制限すべきだという
Laxative sales should be restricted after death of anorexic woman Claudia La Bella, coroner says
By court reporter Rebecca Opie
http://www.abc.net.au/news/2018-05-23/coroner-recommendations-after-anorexic-laxative-related-death/9790584
毎日数百錠もの下剤を飲んで2014年に死亡した摂食障害のClaudia La Bellaは28才で35kgしかなかった。週に25-30箱のDulcolaxを買うために毎週500ドル使っていた。
最大1日800錠の下剤を使用し、その症状を友人や家族に末期の卵巣がんのせいだと言っていた。大量の下剤を販売したChemist Kingの管理者が法廷で責任を問われている
（Dulcolaxの有効成分はビサコジルらしい）
