食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

韓国-ベトナム食品・医薬品の安全に関する了解覚書締結

2018-05-15 国際協力担当官
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=3&seq=41978
ベトナム農業農村開発部及び保健部と協力強化−
韓国は、食品医薬品安全管理強化協力のため、ベトナム農業農村開発部および保健部と了解覚書(MOU)を締結する。
韓国はベトナムの第2位、ベトナムは韓国の第4位の貿易国で、両国の貿易規模が持続的に拡がる中、食品・医薬品分野の貿易量も増加しており、食品・医薬品安全協力強化を通じて両国国民の健康と生活の質の向上に寄与するための措置。
両国は2020年までに年間貿易額1千億ドル達成に合意しているが、ベトナムからの農水産物輸入と韓国からの医薬品輸出が多い状況を考慮すれば国民安全のためにベトナム関連機関との協力が必須であり、安定した貿易拡大のためにも徹底的な安全管理が先行されなければならないと考えられる。
2017年の時点で、ベトナムからの輸入食品は検査で多くの不適合を出しており(輸入食品不適合総額順で2位)、特に農水産物が60%以上を占めていることから、これを管轄するベトナム農業農村開発部と了解覚書締結を通じて輸入農水産物について先制的安全管理を強化することにした。
ベトナム保健部とは2015年締結した了解覚書を改正して食品・医薬品分野の懸案解決のために韓国食薬処とベトナム保健部間の実務級協議体を毎年運営する計画である。
ベトナムからの食品輸入額は2007年の165,757千ドルから2017年には1,185,678千ドルへと6倍増している。一方、韓国はベトナムに医薬品を1億8千万ドル(2017年)輸出しており、韓国にとって6番目の医薬品輸出市場となっている。
今回のMOU締結を通じ、両国の食品・医薬品安全管理協力を強化する一方、関税障壁は緩和することができるように協議チャンネルを定例的に設けることとした。