食品安全情報blog過去記事

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評価等

  • プロホキシジムの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels for profoxydim according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
First published in the EFSA Journal: 30 May 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5282
プロホキシジム残留物による植物、加工農産品、輪作作物および家畜の汚染実態を評価するために、EFSAは、指令91/414/EECの枠組みにおいて導出された結論や、加盟国が報告した認可値(裏付けとなる残留データを含む)を考慮した。入手可能なデータに基づき、MRL案が導出され、消費者のリスク評価が行われた。規制の枠組みの中で求められる全ての情報が存在し、消費者におけるリスクは認められなかった。それでもリスク管理の方針決定においては、規制すべき残留物の定義が行われると考えられる。

  • 新規食品D-リボースの安全性

Safety of d-ribose as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283
First published in the EFSA Journal: 31 May 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5265
この新規食品は、Bacillus subtilisのトランスケトラーゼ欠損株を用いた発酵により生産され、Bioenergy RiboseTMの名で市販される。ロットごとのばらつき、規格、安定性、生産過程および菌株の由来についての情報からは、安全性の懸念は浮上しなかった。ラットの亜慢性毒性試験では影響が認められ、栄養の偏りによるものだと考えられたが、毒性影響であることを排除できないとして、3.6 g/kg体重/日というNOAELを導出した。ヒトの試験では、10 gのD-リボース摂取で一過性の低血糖症状が認められたため、成人について70 mg/kg体重/日というNOAELが設定された。子供についてはヒトのデータが無いため、ラットのあ慢性試験から許容摂取量として36 mg/kg体重/日が導出され、この値で低血糖に感受性が高いグループも考慮に入れられる。NDAパネルは、一般集団に安全な摂取量は36 mg/kg体重/日であると結論付け、申請者が提案した使用法や使用量の安全性は確立されていないと考えている。