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FDAとUSDAは農家の製品安全性要件を簡素化する協力を進める重要な段階を発表

FDA and USDA announce key step to advance collaborative efforts to streamline produce safety requirements for farmers
June 5, 2018
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm609951.htm
食品の安全の監視をより強固により効率的に行うため、FDAとUSDAは、調和化された適正農業規範査察プログラム(USDA H-GAP)を、FDAの食品安全近代化法(FSMA)の農産物安全規則の要件と整合させることにした。
これは、農業従事者にとって農産物安全要件を簡素なものにする新しいステップである。
USDA H-GAPは、農産物適正農業規範調和化計画の一環として設定された査察で、業界主導で食品安全GAP基準の設定、および収穫前後の作業に関する査察項目の設定が行われている。
FDAの農産物安全規則は、2016年1月26日より実効化され、果物や野菜の安全な栽培、収穫、包装、保管に関する科学に基づいた最小限の基準が制定されている。
整合させる分野は、生物学的土地改良、発芽野菜、家畜および野生動物、労働者の教育、健康および衛生、ならびに道具、設備および建造物などについてである。
この整合によって農業従事者は、食品安全への取り組みを、農産物安全規則を順守するよう行えば良いこととなる。
FDAにとっても、USDA H-GAPの査察情報を活用することで、FDAの検査活動の優先順位付けがより良くできるようになり、検査のためのリソースの有効活用が図られ、究極的にFDAの公衆衛生保護能力が高まるというメリットがある。