食品安全情報blog過去記事

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論文

  • The Lancet:研究が男性における腹部大動脈瘤の検診の利益に疑問を提示する

The Lancet: Study questions the benefits of abdominal aortic aneurysm screening in men
14-Jun-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-06/tl-tls061318.php
13万人以上のスウェーデンコホート研究によると、腹部大動脈瘤の検診はこの病気による死亡を有意に減らさない。過剰診断と過剰治療も推定している。検診の害のほうがメリットより大きく、検診継続は疑問。

  • マイアミ大学の研究はマイアミでの蚊の繁殖にアナナスが寄与していることを確認

UM study confirms that bromeliads contribute to mosquito breeding in Miami
14-Jun-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-06/uomm-usc061418.php
Parasites & Vectorsに発表。葉腋に溜まった水が蚊の繁殖場所になっている。各種アナナス(パイナップルの仲間)はあまり手がかからないためマイアミでは景観用に多数植えられている

  • ダニが拡げる肉過敏症は心疾患と関連

Meat sensitivity spread by ticks linked to heart disease
15-Jun-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-06/uovh-mss061518.php
ダニに噛まれることで発症する赤肉のアレルギーが心臓の動脈のプラーク蓄積と関連する。Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biologyに発表。

  • グルテンフリー食品に価値をおくことは若年成人の健康的行動と関連

Valuing gluten-free foods relates to health behaviors in young adults
18-Jun-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-06/e-vgf061518.php
Journal of the Academy of Nutrition and Dieteticsに発表された新しい研究によると、グルテンフリー食品に価値があると考えることは健康や栄養に関心が高いことの指標で、より良い食生活、オーガニック、ノンGMO、地元産、のようなものにも価値をおき、同時に体重を気にしすぎで不健康な体重管理法(喫煙、ダイエット錠剤、下剤)を実践する傾向がある。1819人の25-36才のデータを用いた。約13%がグルテンフリー食品は価値があるとみなした
(単に流行に流されやすい人たちというだけでは。意識他界系。本当に意識高い人は根拠に基づいた情報を見分けるだろう。)

  • 開示されていない医薬品が混入されたハーブでの2型糖尿病治療

A herbal treatment for type 2 diabetes adulterated with undisclosed drugs
Mia Steyn et al.,
The Lancet, Volume 391, No. 10138, p2411, 16 June 2018
英国からの症例報告
南アジア地域生まれで30年間2型糖尿病で高血圧、高コレステロール血症、慢性腎疾患、網膜症、痛みのある末梢神経障害の58才の女性が2017年11月に来院。薬物治療としてメトホルミン850mgを1日三回、夜インスリン(Levemir)を16ユニットとアトロバスタチン20mg、リシノプリル40mgとラシジピン2mgを1日一回。2015年11月から2017年5月までに当時処方されていた糖尿病の薬をインドで購入したハーブレメディに自主的に変えていた。その製品は糖尿病の症状を治療するのではなく病気を治癒すると宣伝していた。インドの知人の何人かがそれを使用していた。そのハーブレメディを使って何度も低血糖になり使用を止めた。腎機能は徐々に低下し末梢に浮腫と低アルブミン血症がでるようになった。患者がそのハーブ製品の分析に同意したため分析を行った。ピンクと緑の錠剤からはグリベンクラミド(1·0–2·2 mg)とメトホルミン(89–153 mg)が検出され茶色の錠剤からは既知の医薬品は検出されなかった。
患者が「ナチュラルレメディ」を好む現状では、このような問題は多分もっと広範におこっているだろう
(製品の写真有り。いかにも怪しげな雑なもの)