食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

アルコールを摂取しないことは適度に飲酒することより病欠が多くなることに結び付く

Not drinking alcohol linked to taking more sick leave than moderate drinking
Wednesday June 6 2018
https://www.nhs.uk/news/lifestyle-and-exercise/not-drinking-alcohol-linked-taking-more-sick-leave-moderate-drinking/
「適度に飲酒する人は最も健康であり、病気による欠勤になる可能性が低い」とMail Onlineは報道している。
英国、フィンランド及びフランスの47,520人を対象とした調査においては、適度にアルコールを飲んだ人は、禁酒をしている人よりも、様々な疾患により病欠を取る可能性が低いことがわかった。
しかしこの結果は、飲酒でより健康になれるということを意味しているわけではない。
一つ明確に言えそうなことは、なんらかの健康問題がある人は、症状を悪化させる恐れがあるため、またはアルコールを摂取できない治療を受けているため、アルコールを避けるということである。
この調査ではまた、アルコールを全く飲まなかった人は、比較的貧しい環境で育っている場合が多く、そうした環境が不健康になる機会を増やしている可能性があることが明らかとなった。
加えてこの調査では、推奨される量を超えて飲酒した人もまた、適度に飲酒する人よりも休みを必要とする可能性が高いということが判明した。
しかし、酒豪の人の場合、それは病気というよりむしろけがや中毒といった外的要因のためであった。
英国では、男性も女性も1週間に14ユニット(純エタノール140 mL)以上飲酒しないことが推奨されている。
14ユニットは平均的な濃度のビール6パイント(約3.4 L)または低濃度のワインで小さいグラス10杯に相当する。
アルコールのユニットについては以下のウェブサイトにより詳しく記載されている。
https://www.nhs.uk/live-well/alcohol-support/calculating-alcohol-units/?tabname=alcohol-facts