食品安全情報blog過去記事

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食品・飲料業界向けの食品グレードの炭酸ガスが最近不足していることについて(更新情報1)

Current Shortages of Food Grade Carbon Dioxide for the Food and Beverage Industry (UPDATE 1)
Friday, 29 June 2018
https://www.fsai.ie/news_centre/food_grade_carbon_dioxide_29062018.html
最近の炭酸ガスの不足は、「食品グレード」の炭酸ガスの調達に支障をきたしている。そのためFSAIは、英国のFSAと、非食品グレード炭酸ガス供給源について英国FSAが行っているリスク評価の中間結果に関して話し合いを行っている。FSAIは英国FSAの知見を支持し、以下のように助言する。
屠殺前にニワトリやブタを気絶させるため、および食品のガス置換包装(MAP)で使用するために特定の「非食品グレード」炭酸ガスを暫定的に使用することは、消費者に大きなリスクをもたらすことは無い。それでも食品事業者(FBOs)は、まず第一に、それらの目的についても「食品グレード」の炭酸ガスをどこかで調達できないかどうか模索すべきである。「食品グレード」の炭酸ガスの在庫が無い場合、FBOsは純度99%以上の炭酸ガスを代用しても良い。FBOsは、一般食品法(規則Regulation 178/2002 Article 14)に基づき、安全な食品のみを市場に供給するという義務を思い起こすことが求められる。したがってFBOsは、炭酸ガスの供給には十分な配慮を尽くし、使用する炭酸ガスが求められる規格以上のもので信頼できる供給元から得られていることを保証することが求められる。炭酸ガスの吐出機器は、場合によっては、「非食品グレード」の炭酸ガス(純度99%超)を使用している間に汚染物が蓄積しないよう、適切に清浄されることが必要である。「非食品グレード」の代用は一時的に許可されるものであり、現在の炭酸ガス不足の間だけ適用される。FBOsは、「食品グレード」の炭酸ガスが入手可能になれば、できるだけ早く「食品グレード」の炭酸ガスの利用に戻らなくてはならない。
FBOsは、炭酸ガスの不足により生じた問題については、管轄機関と話し合いをするべきである。