食品安全情報blog過去記事

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団体が食品偽装と真正性について議論する

Organizations discuss food fraud and authenticity
04/07/2018
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1144013/
国際機関とNGOが二つのサイドイベントを開催
食品偽装と真正性に関連する問題を扱うにはコーデックスが適していると国際機関とNGOが合意した
食品偽装については用語の定義と統一した使い方が必要であるとし、意図的異物混入や代用品の使用、間違った表示、希釈や詐欺に関連するリスクを緩和する対策をとるべきである。最近の食品スキャンダルのため、この問題の解決法を探る必要性がある。食品偽装対策にはいくつかの取組が既にあるが、食品偽装は経済的要因だけではなく健康リスクにもなる可能性があり、コーデックスが定義や基準のハーモナイゼーションに向けた努力を調整するのに適任である。
出発点として、安全性管理システムの一部として脆弱性評価を行い、どこが最大の弱点かを理解しそれに対応することが可能だろう。他にトレーサビリティシステム、電子文書化、表示を偽装しにくくする技術革新などもこの問題の対策に寄与するであろう。
一旦定義が合意できたら、すべての食品偽装に同時に対応しようとするより、生産的アプローチで特定の問題を優先できるだろう。
あるNGOはワインのような製品の取引には知的財産、消費者詐欺、国内および国際基準違反、収穫年の誤表示などの問題が起こりうると指摘した。食品偽装対策には税関が中心的役割を果たす。次世代シークエンシングやブロックチェーンを含む新しい技術の役割もあるだろう。食品偽装の議論の中心には消費者の信頼があり、基準は食品偽装対策のための食品表示や組成にとっても中心的役割を果たす。