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FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)第86回会議 要約および結論

Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives, Eighty-sixth meeting, Geneva, 12–21 June 2018, Summary and Conclusions
Issued 3 July 2018
http://www.who.int/foodsafety/areas_work/chemical-risks/JECFA86-Summary-Report.pdf
〔毒性評価および食事暴露評価が行われた8種類の食品添加物を抜粋〕
アニオン性メタクリル酸共重合体(AMC)
JECFAは評価を完了していない。残留単量体のメタクリル酸に遺伝毒性の懸念が残っている。
塩基性メタクリル酸共重合体(BMC)
JECFAはADIを「特定しない」と定めた。
エリスロシン
JECFAは従前のADIである0〜0.1 mg/kg体重を再確認した。前回の評価以降入手されたデータは、従前のADIを改定する理由を提示するものではない。
食用青色2号(Indigotine)
JECFAは従前のADIである0〜5 mg/kg体重を再確認した。前回の評価以降入手されたデータは、従前のADIを改定する理由を提示するものではない。
ルテイン
JECFAはTagetes erecta由来のルテインおよびルテインエステル化合物、ならびにゼアキサンチン(合成物)について、グループADIを「特定しない」と定めた。メソゼアキサンチンについては現時点で規格が得られておらず、グループADIに含めていない。
中性メタクリル酸共重合体(NMC)
JECFAはADIを「特定しない」と定めた。ただし、規格が暫定的なものであるため、このADIも暫定的なものとする。
ソルビトールシロップ
JECFAはADIを「特定しない」と定めた。既に評価されているソルビトールマルチトールシロップ、およびポリグリシトールシロップとの化学成分の類似性に基づき、それらとは別に評価を行う必要はないと判断した。
スピルリナ抽出物
JECFAはADIを「特定しない」と定めた。ただし、規格が暫定的なものであるため、このADIも暫定的なものとする。