食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 乳児の睡眠と固形食の早期導入に何が関連?

What is association of infant sleep, early introduction of solid foods?
9-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/jn-wia070518.php
離乳食の早期導入と赤ちゃんが夜寝ないことについての研究。JAMA Pediatrics
固形食の早期導入時に母乳を続けるよう母親に勧めることが乳児の睡眠の僅かだが有意な改善を示唆する。
Association of Early Introduction of Solids With Infant Sleep
A Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2686726
6か月まで母乳のみの群に比べて離乳食早期導入群で重大な睡眠の問題が少ない
英国の研究
(お腹空いてるんじゃ?今はアレルギー対策のために6か月より前に導入するよう言われているし「6か月まで母乳のみ」にこだわっているのは母乳教の信者くらいなのでは)

  • トウモロコシからコーンフレークへ:健康増進フェノール酸は加工時に失われる

From corn to flake: Health-promoting phenolic acids lost during food processing
9-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uoic-fct070918.php
イリノイ大学の科学者が、トウモロコシがコーンフレークに加工される際にフェノール酸に何がおこるのかをJournal of Agricultural and Food Chemistryに発表した。19の遺伝子型のトウモロコシのフェルラ酸とp-クマリン酸含量を調べ、最終製品のコーンフレークでどうなるかを調べた。結果はあまり良いニュースではない。最初のトウモロコシにどのくらい含まれていたかはあまり関係なく、ほとんどのフェノール酸はドライミル工程で失われる

  • ゲノムで語るアフリカのイネの物語

The story of African rice, as told by genomics
06 July 2018
http://www.nature.com/articles/d41586-018-05635-7
人類はイネを少なくとも二回栽培作物にした−一度はアジアで、一度はアフリカで、それぞれ別の野生のイネから。アフリカのイネの進化の歴史を描くため、アフリカのイネ(Oryza glaberrima) 163品種とその野生近縁種Oryza barthii 83検体のゲノムを解析した。
ゲノムのデータからはアフリカのイネは約2000年前に拡大し500年ほど前に急激に減少している−多分アジアのイネ(Oryza sativa L.)の広範な輸入による
Curr. Biol. (2018)