食品安全情報blog過去記事

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食品と飼料に用いられるナノテクノロジーに関する新ガイダンス

New guidance on nanotechnologies in food and feed
4 July 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180704
EEFSAはナノサイエンスやナノテクノロジー適用事案の安全性をどのように評価するかについてガイダンスを発表した。このガイダンスには、必要とされる検査の種類や適用できる手法についての実用的な提案が収載されている。
EFSAでリスク評価を担当する科学者であるReinhilde Schoonjans氏は、以下のように述べている。「このガイダンスは、申請者にはナノテクノロジー関連の申請書類を完成するのに必要とされるツールを提供し、EFSAなどのリスク評価者には、そうした技術の安全性を評価するための適切なツールを具備させるものになっており、まさに今求められているものである。」
このガイダンス文書は、ヒトと動物の健康の安全性評価に焦点を絞っており、3ヵ月間のパブリックコメント募集で受け取った全てのコメントを考慮に入れて、最終案が作られている。
このガイダンスは、新規食品、食品と接触する物質、食品及び飼料添加物、農薬などの分野を対象とし、全ての関連団体、特にリスク評価者、リスク管理者および申請者向けに作られている。
このガイダンスはこのあと、2019年末までに終了の予定で、試験的運用段階に入る。
2019年には2つ目のガイダンスの作成が進められ、こちらでは食品および飼料チェーンにおけるナノサイエンスとナノテクノロジー適用事案についての環境リスク評価に焦点が当てられることになっている。
ガイダンス本文は、以下のウェブサイトから閲覧できる。
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5327