- フランスの肉屋が警察に完全菜食主義活動家から守って欲しいと頼む
French butchers ask for police protection from vegan activists
Wed 27 Jun 2018
https://www.theguardian.com/world/2018/jun/27/french-butchers-ask-for-police-protection-from-vegan-activists
フランス肉屋同盟が内務大臣宛に、店にニセの血糊ペイントをされたり落書きされたりしていると手紙に書いている。メディアが菜食主義をますます礼賛するため肉屋の安全性が脅かされている。4月にHauts-de-France地域の7つの肉屋が襲われてニセの血液をスプレーされた。南フランスでも別の事件がおきた。北部では肉屋と魚屋の窓が割られ“ストップ種偏見Stop speciesism”とスプレーペイントされていた。昨年はリヨンでチーズ屋が「ミルクはレイプ」「ミルクは殺人」とペイントされた。
3月にはビーガン用チーズの製造業者が、テロで殺されたスーパーの肉屋に同情しない、肉屋になるのは殺人者になるのと同じようなものだ、とフェイスブックに書いてテロ容認の罪で7か月の執行猶予付き拘留の判決を受けた
肉の販売は減っているが、肉屋を脅かしているのは5%しかいない菜食主義者ではなく50%の肉を減らそうと思っている人たちである、と動物愛護団体のSébastien Arsacは言う。
肉屋は店舗に警察を配置して欲しいと言っているわけではなく、過激派を監視して欲しいという。
SMC UK
expert reaction to study looking at American blood pressure guidelines and how many people in the USA and China would be classed as having high blood pressure
July 11, 2018
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-american-blood-pressure-guidelines-and-how-many-people-in-the-usa-and-china-would-be-classed-as-having-high-blood-pressure/
BMJに発表された新しい研究で2017 ACA/AHA高血圧ガイドラインの影響を検討している
グラスゴー大学Regius医学教授Anna Dominiczak教授
ACA/AHAガイドラインは実用的ではなく英国で採用すべきではない。そのガイドラインは根拠に基づいていて詳細な文献解析を行っているが問題は用語の使い方である。収縮期圧120-129 mmHg、拡張期圧80 mmHgを高血圧と呼ぶのは正しくない。多くの国際及び国のガイドラインはこのような値を採用せず、そのような値は正常と考えられる。
このガイドラインが最初に発表された雑誌はAHAの発行するHypertensionである。この雑誌の編集長として、私は各地の高血圧学会にこの米国ガイドラインに関して反応や議論を要請し、それは今年初めに出版されている
英国とアイルランド高血圧学会長でWarwick大学心血管系医学と疫学Cephalon教授Francesco Cappuccio教授
これは興味深い解析である。ACA/AHAガイドラインはこれまで相当数の意見を呼びこれからもそうであろう。現在の英国のガイドラインがすぐ変わるわけではないが今後何らかの影響があるだろう。欧州高血圧学会の2018年の新しいガイドラインでは140/90 mmHgを高血圧と定義している。
(長いコメント略)
英国心臓財団医学副部長Jeremy Pearson教授
提案されたガイドラインは根拠に基づいているが、この論文の著者の言うように中国と米国で高血圧になる人が相当数増えるだろう。英国でも同様だろう。英国での適用要求はこの理由だけでも希薄であろう。医薬品を処方するかどうかは他のリスク要因との組み合わせによる定量的アプローチが最適なように思える。しかし現時点では現在の定義での高血圧に気がついていない人をもっと効果的に同定し治療するよう説得することが最も重要であろう
- 苦境に立つ科学:Trumpのトラブルだらけの環境機関の影で
Natureニュース
Science under siege: behind the scenes at Trump’s troubled environment agency
12 July 2018 Jeff Tollefson
https://www.nature.com/articles/d41586-018-05706-9
米国EPAの科学者にとっては、不確か、敵意、不適切がいまや日常生活の一部
Donald Trumpが米国大統領になった日、EPAのメイン研究所の雰囲気は陰鬱だった。不安になる理由はあった。選挙戦の間何度もEPAを閉鎖すると脅迫していた。そしてScott Pruittを長官に任命した。2017年1月20日に正式に大統領に就任したとき、多くのEPAの科学者は誰が最初に解雇されるのか疑い、新政権はメールなどを監視してどんなコメントでも批判に使うだろうと恐れてお互いに警戒しあった。
当時大気・気候・エネルギー研究計画部長だったDan CostaはEPAで32年働いてきて、何度も政治的困難を経験しているため、それほど心配してはいなかった。しかしそれから18か月、Costaは懸念が増加した。
NatureはEPAで働く1000人以上の科学者にとってどういうものだったのか知るためこの一年半、何十ものインタビューをしてきた。日常の研究はあまり変わっていない。しかし仕事のすべての点についての終わりのない不確実性と見え隠れする敵意により士気が失われていた。科学者にとって最も大きな問題はEPAの科学の使い方を損なおうとする試みである。科学は無視されている。
(いろいろ長い。でも日本も公務員への敵意で既に相当破壊されてるけど?地方も国も公務員さえ減らせばいいという政治が毎年ヒトも予算も減らしてきたので。)