食品安全情報blog過去記事

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その他

  • ポストバイオティクスの新時代:健康と福祉のための腸内微生物叢由来脂肪代謝

Scienceウェビナー
The new era of postbiotics: Gut microbiome-derived lipid metabolites for health and wellness
08 August 2018
http://www.sciencemag.org/custom-publishing/webinars/new-era-postbiotics-gut-microbiome-derived-lipid-metabolites-health-and
(ポストバイオティクスという単語。脂肪代謝物として名前が上がってるのが酢酸や絡酸で、それが健康によいことしかしないように想定されているがシーシェパードが投げた時は危険な腐食性物質、と言われたものだ)

Natureニュース
The wait is over: Trump taps meteorologist as White House science adviser
31 July 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-018-05862-y
極端な気象イベントの専門家であるKelvin Droegemeierが指名される見込み

  • ペットゲノミクス医薬品が蔓延る

Pet genomics medicine runs wild
25 July 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-018-05771-0
犬の遺伝子検査は巨大産業である。企業が偽りの希望を売るのはあまりにも簡単だとLisa Mosesらは警告する。彼らは規制を要請する。
昨年13才の犬のペチュニア(仮名)が歩くのと排泄コントロールが困難になり、困った飼い主が通販で65ドルの遺伝子検査を買った。その会社はヒトのALSに類似する神経変性性疾患に関連する変異があると示唆した。論文によるとこの変異のある犬の100頭中1頭しか病気を発症しない。そしてペチュニアの症状は別の治療可能な病気に一致していた。しかし飼い主はやがて苦しんで死ぬと確信して安楽死を選んだ。
このような科学的根拠の乏しい、正確かどうかわからないペットの遺伝子検査が拡大している。

  • CRISPR植物はEUではいまや厳しいGM法のもと管理される

Natureニュース
CRISPR plants now subject to tough GM laws in European Union
25 July 2018 Ewen Callaway
https://www.nature.com/articles/d41586-018-05814-6
最高裁判所の判断はEUの遺伝子編集作物の研究を脅かす
7月25日に欧州の最高裁判所が遺伝子編集作物はこれまでの遺伝子組換え生物と同じ厳しい規制の対象であるべきと判断した。この決定は多くの科学者を含む遺伝子編集作物の推進者にとって大きな挫折である
Wageningen大学の法学者Kai Purnhagenは「これは重要な判断で、CRISPR–Cas9のような新しい発明は全てEUでの長い長い認可プロセスを経なければならないことを意味する」という。それはEUでのこうしたツールを用いた作物研究への投資を抑制するだろう。現実的には事業者はEUを去ってどこかにいくだろう、と彼は言う。
英国Rothamsted 研究所の作物遺伝学者Nigel Halfordはこの判断に「おそろしくがっがりした」という。
一方環境団体Friends of the Earthは裁判所の決定を称賛する
(以下略。欧州での研究開発は死亡宣告を受けた、というトーン。日本はとっくに瀕死なので仲間?)