食品安全情報blog過去記事

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意見等

  • ヒマワリ粕に含まれるダイオキシン類およびPCB類をヘキサン抽出により解毒する方法を評価するための科学的支援

Scientific assistance to assess the detoxification process for dioxins and PCBs in sunflower cake by hexane extraction
EFSA Journal 2018;16(7):5398 31 July 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5398
申請者が提出したデータによると、提示された方法でヒマワリ粕からダイオキシン類やPCB類を約90%除去したヒマワリ粕粉末を作ることができ、EUの現行の最大基準値を満たすことができる。最終製品にヘキサンのような有害物質が残留する可能性は低い。この方法で生産されるヒマワリ粕粉末は、動物の栄養源として特に制限なく用いることができる。この方法で生産される粗製油およびその加工副産物は、工業用途にのみ使用することができる。ヘキサンの廃棄や再利用についての情報は提示されなかった。EFSAは、この解毒方法は、欧州委員会規則(EU) 2015/786の合格基準を満たしていると結論付けた。

Risk assessment of new sequencing information on genetically modified carnation FLO-40685-2
EFSA Journal 2018;16(7):5396 31 July 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5396
GMOパネルは以前、カーネーションFLO-40685-2株の輸入・販売は、ヒトの健康や環境に有害影響を及ぼすことは無いと結論付けている。2016年10月にサントリーホールディングス株式会社は、同株に関連して核酸配列の新規情報を提示した。新たな核酸配列データでは、3塩基対が追加されているそれらにより生じる配列の違いは、同株が新規に発現したタンパク質をコードする配列の外にあり、またこれらの塩基対は、リスク評価に用いた最初の植物体試料に既に存在していた。したがって、同株について行われた最初のリスク評価は、情報科学的分析を除いて依然として有効である。新たに実施した情報科学的分析では安全上の問題は浮上しなかった。以上のことから、EFSAは同株の最初のリスク評価は依然として有効であると結論付けた。

  • 様々な油糧種子および畜産製品におけるメピコートの最大残留基準値(MRLs)の変更

Modification of the existing maximum residue levels for mepiquat in various oilseeds and animal commodities
EFSA Journal 2018;16(7):5380 30 July 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5380
BASF SE社が既存のMRLsに対する変更の申請を行い、根拠となるデータを提出した。提出データは、新たなMRLsの案を導出するのに十分であると判断された。分析方法についても、検証された検出限界(LOQ)が0.01 mg/kgの適切で実用的な方法が、対象とする植物や畜産製品において利用可能となっている。EFSAはリスク評価の結果、メピコートクロリドを周知の農業慣行に従って使用する限りにおいては、その結果生ずる残留物を短期的および長期的に摂取しても、消費者の健康にリスクを生じる可能性は低いと結論付けた。(既存のMRLsおよび新規提案MRLsは、原文のSummaryの項を参照のこと。)

  • ベルギー国家食料消費調査−若年者および成人(外部委託調査)

Belgian national food consumption survey in adolescents and adults
1 August 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1468
第2回目のベルギー全国食料消費調査(BNFCS2014)が、2014〜2015年にかけて、3〜64歳を対象に実施された。10〜64歳を代表する被検者は、国家住民登録簿から多段層化抽出法により無作為選択された。全体のBNFCS2014への参加率は37%であった。結局、この年代で調査に参加したのは2,200名で、1,000名が若年者、1,200名が成人であった。食料摂取における季節の影響や曜日ごとの変動を組み入れるため、各季節および各曜日で等分に集められた。
調査の結果は4件の別々の報告書にまとめられ、ウェブサイト(https://fcs.wiv-isp.be)から外部利用者も閲覧できるようになる予定である。

  • ベルギー国家食料消費調査−子供(外部委託調査)

Belgian national food consumption survey in children
1 August 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1467
第2回目のベルギー全国食料消費調査(BNFCS2014)が、2014〜2015年にかけて、3〜64歳を対象に実施された。3〜9歳を代表する被検者は、国家住民登録簿から多段層化抽出法により無作為選択された。全体のBNFCS2014への参加率は37%であった。結局、この年代で調査に参加したのは1,000名であった。食料摂取における季節の影響や曜日ごとの変動を組み入れるため、各季節および各曜日で等分に集められた。
調査の結果は4件の別々の報告書にまとめられ、ウェブサイト(https://fcs.wiv-isp.be)から外部利用者も閲覧できるようになる予定である。

  • キプロスの子供の国家食事調査(外部委託調査)

National Dietary Survey of the children of Cyprus
1 August 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1464
この食事調査の目的は、国際的調和のとれた方法論に基づいて0〜9歳児の食品消費を調査することであり、また、結果をEFSAに提示できる形式にすることである。被検者は、年齢群を3つに分け(乳児:0〜生後11ヵ月、幼児: 生後12〜35ヵ月、小児: 3〜9歳)、民間の小児科医院および公立病院のリスト(乳児および幼児)、ないしはプレプライマリースクールおよび小学校のリスト(小児)を用い、多段抽出法により選び出した。目標とした群規模は、各300名であった。参加呼びかけに応じた割合は65%であった。合計で848名の子供のデータが集められた。集められたデータは、栄養分析や、食事を介した化学物質などへの暴露の詳細評価等に用いられることになる。

  • キプロスの成人集団の国家食事調査(外部委託調査)

National dietary survey on the adult population of Cyprus
1 August 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1458
この食事調査の目的は、国際的調和のとれた方法論に基づいて10〜74歳の成人(妊婦含む)の食品消費を調査して高品質のデータを得ることであり、また、得られたデータをEFSAに提示できる形式にすることである。合計で812名(若年者を10〜17歳、成人を18〜64歳、高齢者を65〜74歳とした)と妊婦204名のデータを得た。被検者の選択は、キプロスの郵便番号のリストを用い、無作為層化抽出法により実施した。摂取している食品群の情報(野菜、豆類、乳製品、肉、魚、家禽製品、油、ナッツ類など)や、フードサプリメントの摂取頻度の情報、身長や体重、および運動量についての情報が集められた。集められたデータは、栄養分析や、食事を介した化学物質などへの暴露の詳細評価等に用いられることになる。