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電子タバコで肺が感染症を起こしやすくなる可能性が研究で明らかになった

Study finds e-cigarettes may make lungs vulnerable to infection
Tuesday August 14 2018
https://www.nhs.uk/news/heart-and-lungs/study-finds-e-cigarettes-may-make-lungs-vulnerable-infection/
電子タバコは当初恐れていたよりもさらに有害である、と専門家は警告する」とSunは報じている。
このニュースは、ヒトの肺細胞に対する電子タバコ用リキッドの影響を調べた実験室的研究に基づいている。
研究者は、肺胞マクロファージと呼ばれる肺細胞の一種を対象として研究を行った。
この種の細胞は、埃などの刺激物質や感染症を起こす細菌が気道に入り込むのを防ぐことから、塵埃細胞とも呼ばれる。
これらの細胞は、感染から肺を守る生体防御機構である肺の炎症性反応にも関与している。
これらの細胞における電子タバコ用リキッドの影響を検討するために、研究者は、ヒトが電子タバコを使用する場合に生じる事象を模倣する、煙の一服を生じさせる装置を作製した。
煙を吸うことにより生成する濃縮されたリキッドに暴露された細胞は、電子タバコ装置の中に保持されたままのリキッドに暴露された細胞と比べ、かなり健常性を失っていた。
これはニコチン無しのリキッドではなく、ニコチンを含むリキッドを使用した場合に特に顕著であった。
ニコチンを含む蒸気に暴露されていない細胞では6%が死滅したのに対して、ニコチンを含む蒸気に暴露された細胞では約38%が死滅した。
この研究からは、電子タバコ用リキッドがどれほど肺の細胞に有害影響を与える可能性があるかについて、興味深い見識が得られる。
しかしこの研究は、検討した細胞のサンプル数が非常に少数であり、また、電子タバコを使用している人たちに関する研究データが得られていない状況では、健康に対する電子タバコの影響について、確実な結論を導出することはできない。
電子タバコが燃焼型煙草を吸うよりもずっと健康的であることは疑いのないところである。
しかしパッチやガムのようなニコチンの代替療法の方は、明確にニコチンから徐々に人を引き離していくことを目的としている。
これらの方が、煙草を止めて、根本の問題であるニコチン中毒を治療したい人にとってはより良い選択かもしれない。
禁煙治療に関してはこちらでより詳しく読み取ることができる。
https://www.nhs.uk/live-well/quit-smoking/stop-smoking-coping-with-cravings/#nicotine-replacement-therapy