食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

蒸し暑さの続く中、野菜はきれいに洗って召し上がってください!

2018-08-14 食中毒予防課
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=42981
− 野菜類を安全に摂る要領 −
最高気温が35°C以上となる猛暑日が続く時期は、野菜類など食材の洗浄‧保管‧管理に注意を配らないと病原性大腸菌食中毒が発生する危険が高くなるので格別の注意が必要である。
※ 病原性大腸菌: 食中毒原因菌で、生野菜、生肉または完全に調理されてない食品が原因となって、水様下痢‧腹痛‧嘔吐‧疲労‧脱水などを起こす
30~35°Cにおいては、病原性大腸菌1匹が百万匹まで増殖するのに2時間で十分であるため、今年のように30°C以上の高温が続く猛暑時期には食品を常温に少しの間だけ放置しているだけで食中毒発生の危険が高くなる。
なお、最近5年間(2013~2017年)の食中毒発生統計によれば、病原性大腸菌食中毒は気候が蒸し暑い夏季(6〜8月)に一番多く発生しており、主要原因食品は野菜類、肉類、およびのり巻きなどの複合食品であった。
※ 最近5年夏季(6〜8月)平均発生原因菌(患者数基準): 病原性大腸菌1,371人(49%)>サルモネラ402人(14%)>カンピロバクター295人(11%)など
※ 最近5年の8月期平均集団給食所食中毒発生原因菌(患者数基準): 病原性大腸菌570人(60%)>サルモネラ180人(19%)>カンピロバクター・ジェジュニ42人(4%)など
猛暑時期に野菜を十分に洗浄‧保管しなければ、病原性大腸菌食中毒を発生する可能性が高くなるので、食品取り扱い時注意が必要であり、病原性大腸菌食中毒予防要領を次に示す。
● 野菜は酢、塩素消毒液などに5分以上漬けておいてからきれいな水で3回以上洗浄して、切断作業は洗浄後に行う。
● 洗浄した野菜などは直ちに使うか、常温に放置せずに冷蔵庫に保管する。冷蔵施設が具備されていない避暑地、キャンプ場などではアイスパックなどを準備して安全に保管する。
● 料理を始める前と後には石鹸など洗浄剤を利用して流水で30秒以上徹底的に手を洗う。
● 猛暑期間、集団給食所などでは野菜をそのまま提供するよりはなるべく加熱‧料理されたメニューで提供するのが良い。
● 肉類、家禽類、卵および水産物は、内部まで完全に火が通るように十分に加熱‧料理してから食べる。
● 料理された料理は料理後できるだけ早く摂取し、すぐに摂取しない場合には冷蔵保管する。
● 調理された食べ物は、生肉や生野菜とは別に分けて保管する。