食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • AI技術が如何にして科学文献を手なずけられるか

Natureニュース
How AI technology can tame the scientific literature
10 September 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-018-06617-5
文献とデータ探索のための人工知能ツールが進化するに従って、開発者は仮説が作られ評価されるのを自動化する方法を探る
機械に科学を教える

Buttermilk: Healthier Than It Sounds
by Wellness Letter Published September 10, 2018
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/buttermilk-healthier-it-sounds
バターミルクはバターを含まず脂肪が少ないのでその名前は誤解を招きやすい。この乳飲料は伝統的バター製造の副産物で、新鮮な乳からバターを取り出した残りのタンパク質の多い液体である。食品と栄養の専門家であるEd Blonz博士によると、昔ながらのバター製造は殺菌していないクリームを使って無菌工程ではなく行われていたので、乳糖が空気やクリーム中の細菌と接触して乳酸に代謝されて特有の鼻にツンとくる味ととろみがある。
現在の市販バターミルクは殺菌した低脂肪あるいは無脂肪乳を乳酸産生菌で培養して作られる。この発酵製品は培養バターミルクと呼ばれる
(以下略)

  • 専門家に聞こう イカスミ:それはあなたにとって良い?

Ask the Experts
Squid Ink: Is It Good for You?
by Wellness Letter Published September 13, 2018
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/squid-ink-it-good-you
Q:イカスミパスタに入っているような、イカスミって何?それはいいの?
A:イカを含む頭足類が自己防衛のために作る黒い液状の色素である。水を曇らせるためにエラの近くの袋から排出され、捕食者から隠れたり逃げたりできる。インクの主成分はメラニンで他にアミノ酸やミネラル(鉄や銅)、酵素、多糖類、ドパミンを含むカテコールアミンなども含む。動物実験や試験管内試験ではこの墨には抗菌、抗酸化、抗炎症、抗がんなどの各種作用があることが発見されているが、だからといってヒトに有益だと言うには飛躍しすぎである。墨の研究はあるがヒト試験は行われていない。
いずれにしろ食品として摂取されている量はあまりにも少なく(例えばイカスミパスタではティースプーン1/2から2杯)意味のある影響はないだろう。インターネットの「イカスミは抗生物質」「加齢を遅らせる」「血圧を下げる」「記憶と集中力をあげる」などの「驚くべき健康上の利益」という主張は信じないように
(日付が未来。カドミウムの話が抜けている。イカスミパスタで想像したのと写真が違う)

  • 製品レビュー ツナ缶とサケ缶

コンシューマーラボ
Canned Tuna and Salmon
9/8/18
https://www.consumerlab.com/reviews/canned-tuna-and-salmon-review/canned-tuna-and-salmon/
水銀を避けてEPADHAを最大限に摂る
EPADHAは一食あたり45mgから1200mgで、多くが推奨一日平均摂取量250mgを満たさない。また2製品は表示されている量より相当少ない
半分は水銀とヒ素が含まれその濃度は週に1から2回以上食べるべきではない、特にビンナガマグロは。

  • Xylella: host plant database updated

https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180910
(これはEFSAのニュース、以下関連)
イタリアのオリーブの木は死んでいる。救うことはできるか?
Italy's Olive Trees Are Dying. Can They Be Saved?
By Alejandra Borunda
PUBLISHED August 10, 2018
https://www.nationalgeographic.com/science/2018/08/italy-olive-trees-dying-xylella/
写真たくさん
Puglia Mandates Pesticides In Fight Against Xylella, Sparking Protests
By Cain Burdeau on June 14, 2018
https://www.oliveoiltimes.com/olive-oil-business/europe/puglia-mandates-pesticides-in-fight-against-xylella-sparking-protests/63470
(最初の発見からもう5年も経った。感染は拡大し続けている。
今でも切りたくない、(ベクター対策の)殺虫剤も使いたくない、自分で考えたナチュラルレメディで治す(木に点滴するんだ)、有機栽培では感染していない(しているのに)と言っているのでどうなるのかな)

  • Marty Griffinは喉のがんと診断されて両親に対して子どもに予防接種をするよう強く求める

Marty Griffin Urges Parents To Have Kids Vaccinated After Throat Cancer Diagnosis
September 10, 2018
https://pittsburgh.cbslocal.com/2018/09/10/marty-griffin-hpv-throat-cancer-diagnosis/
KDKAラジオのホストMarty Griffinは喉のがんの治療中である。がんの原因はHIVで、子供たちに予防接種をすることで予防できると啓発する
(これはアメリカ)

  • 反ワクチンの母親が赤ちゃんが百日咳になって恐ろしい動画を投稿

Anti-vaxxer mum posts terrifying video of baby after he gets whooping cough
Pilar Mitchell | September 10, 2018
https://www.kidspot.com.au/news/antivaxxer-mum-posts-terrifying-video-of-baby-after-he-gets-whooping-cough/news-story/1b9348c54558f9f3efeffbdf30c2163b
18か月のBrody Borenの動画は見ているのが辛い。父親の膝で目を閉じて咳をするたびに小さな身体をかがませその間に痛みに泣く。母親のJessicaは震える声で「彼は息ができない」という。Brodyは三番目の子どもでワクチンをしていない初めての子どもである。母親によるとソーシャルメディアの反ワクチンの投稿で怖くなって6か月の時から予防接種をしていない。その決定が18か月で死にそうになることにつながった
Jessicaはソーシャルメディアの誇大宣伝に耳を傾けて予防接種をしないことの危険性を警告するために動画と写真をシェアした。
Jessicaは強い罪悪感を感じている。「ほんとうに地獄だ。これは罪。私の息子だけではなく地域のみんなもリスクに晒した」。反ワクチンコミュニティを責めたいのではなく、決めたのは私、知識の無さと恐怖から、こんな結果になった
(オーストラリアは良くこういう話を報道する)

  • アフリカで最初の遺伝子組換え蚊が放出される予定

First genetically modified mosquitoes set to be released in Africa
By Sarah Newey 10 September 2018
https://www.telegraph.co.uk/news/0/first-genetically-modified-mosquitoes-set-released-africa/
マラリアとの戦いに新しい局面が拓かれた。ブルキナファソで約1万の不妊雄が放出される予定である。これは計画の最初の段階で、研究者たちはデータを集めるのが目的。このプロジェクト Target MalariaはNPO研究コンソーシアムでDelphine Thizyが長を勉める。費用はBill and Melinda Gates財団から7千万ドル受け取っている。
GM作物反対派からのTarget Malariaへの疑いの声はあるが地元コミュニティからは支援がある