食品安全情報blog過去記事

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その他

  • オーストラリアの果物汚染危機を止めるのに報酬が必要

Reward needed to stop Australia’s fruit contamination crisis
Claire Bickers, David Aidone, AAP
https://www.adelaidenow.com.au/news/national/reward-needed-to-stop-australias-fruit-contamination-crisis/news-story/f321be833599909ee25ccbbdfa5d9d12
Peter Dutton内務大臣はオーストラリアの人々に対して、事例が急増したため果物汚染のニセの画像を含むソーシャルメディアの投稿を削除するよう呼びかけた。政府は食品に針を刺した現行犯は重い拘留刑になる新しい法を成立させようとしている
全国で25件以上の縫い針入りイチゴ事件が捜査中で、さらに100以上の危険な果物が報告されている。多くは模倣犯とみられる
Morrison総理大臣は「冗談ではない。面白くもない。あなた方は一生懸命働いているオーストラリアの労働者をリスクに晒し子どもたちを恐がらせている」
(保健大臣はイチゴを食べてみせている。)

  • 模倣犯がイチゴ業界を屈服させる

Breaking down the copycat crimes bringing strawberry industry to its knees
Rohan Smith, news.com.au
September 19, 2018
https://www.adelaidenow.com.au/news/breaking-down-the-copycat-crimes-bringing-strawberry-industry-to-its-knees/news-story/869d33d9d1c0565965b88d83abd4190e
どうしてイチゴに針を突き刺してそのままにしたのだろう?どうなるかわかっているのに?何の得にもならないのに?どうして?理由はともかくその影響は大きい。
既に打撃を与えられたイチゴ業界は返品される荷物と苦闘しているがそれに模倣犯が追い打ちをかける。購入者はイチゴを避けている。そして昨日、シドニーで娘のためにリンゴをむいていた母親がリンゴの中から針を見つけた。リンゴにそんなものが入っているはずはない。しかしリンゴにも入っていた。
Scott Morrison首相は犯罪を厳しく取り締まると言った日、RMIT大学の犯罪心理学者Michelle Noonはもっと大きな疑問に答えようとしていた。誰が?何故?
地図
オーストラリアの果物に針が入っていた事件の数
先週最初の一件が報告されて以来、6州で報告されている。(合計26件かな?)
最初の犯人はわからないが模倣犯はメディア報道が動機だろう
これまで逮捕者はいない
(グリコ・森永事件を思い出すのだけれどちょっと違ってお金目的ではなさそう。ソーシャルメディアに面白がって投稿している人たちが事態を悪化させているようだ。自分で果物に針を刺して写真をとれば簡単に嘘画像つくれるし。)

  • ケト熱狂が主流に

The keto craze is hitting the main stream
By Danielle Wiener-Bronner
September 17, 2018
https://money.cnn.com/2018/09/17/news/companies/keto-diet-trend/index.html
ケトジェニックダイエットは厳しい低炭水化物高脂肪の食事法で人体をケトーシス状態にする。ソーシャルメディアと口コミでケトジェニックダイエット用製品への需要が急増している。他の流行のダイエット法に比べて遥かに急速に拡大しインスタグラムにはダイエッターたちの報告が相次ぐ。ケトダイエットは極めて厳格なために特別なスナックや代用食の需要が大きい。専門家はケトダイエットは維持が困難で高脂肪は一部の人にとっては危険だというがファンはメリットがあると言う

  • 「ポッパーズ」として知られるセックスドラッグがオーストラリアで間もなくヘロインと同じ分類に

Sex drug known as ‘poppers’ may soon be placed in the same category as heroin in Australia
https://www.news.com.au/lifestyle/relationships/sex/sex-drug-known-as-poppers-may-soon-be-placed-in-the-same-category-as-heroin-in-australia/news-story/ad15e759657aef96073b1e9120dd90c4
TGAがこの物質−亜硝酸アミル−を違法にする提案をしている
現在オーストラリアではこの物質はグレーゾーンで、娯楽用として亜硝酸アミルを含む製品を販売するのは違法であるが、多くのアダルトショップのカウンターの裏で「レザークリーナー」や「ネイルポリッシュリムーバー」と表示されたものを買うことができる。吸入すると血管拡張により短期間興奮し多幸感を味わえる。喉や肛門などの不随意平滑筋の弛緩作用があるためセックス目的での使用、特にLGBTIコミュニティで人気がある

  • 物語の進化:アンテリジェンス三部作パート2

Evolutions in Storytelling: Pt 2 of the Untelligence Trilogy
Posted by RiskMonger on September 11, 2018
https://risk-monger.com/2018/09/11/evolutions-in-storytelling-pt-2-of-the-untelligence-trilogy/

混乱した豚
Confused Pigs
Posted by RiskMonger on September 17, 2018
https://risk-monger.com/2018/09/17/confused-pigs/
「満足した豚より混乱したソクラテスのほうがよい」と言われたが実際にメディアで見つけるのは混乱した豚である。彼らは何故、どうして、といった制限のない質問はしない。彼らが探しているのは情報ではなく既に彼らが知っていると考えていることの確認である。重要なのは彼らがどれだけ正しいかということだけである。ネットを検索すれば欲しい答えはいつだってある。

  • 視点:コーヒーへのがん警告はカリフォルニアのProp 65 法の失敗を象徴する

Viewpoint: Coffee cancer warning illustrates failure of California’s Prop 65 law
Breanne Kincaid | Genetic Literacy Project | September 17, 2018
https://geneticliteracyproject.org/2018/09/17/viewpoint-coffee-cancer-warning-illustrates-failure-of-californias-prop-65-law/

  • メタ解析は科学的論争を終わらせると考えられていた。しばしばそれは議論をさらにおこすだけ

Scienceニュース
Meta-analyses were supposed to end scientific debates. Often, they only cause more controversy
By Jop de VriezeSep. 18, 2018 ,
http://www.sciencemag.org/news/2018/09/meta-analyses-were-supposed-end-scientific-debates-often-they-only-cause-more
暴力的ゲームが若者を攻撃的にするという説を巡る問題を導入に、コクランの問題も含むメタ解析の歴史と現状。メタ解析の過程でいくつもの判断が行われていてそれは結果に影響する。企業のバイアスだけではなく反企業のバイアスもある。
(現在メタ解析論文の1/3が中国からというのは論文工場があるからでそれはまた別の問題)