食品安全情報blog過去記事

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2016会計年度の農薬解析は過去5年一貫した傾向を示す

FY 2016 Pesticide Analysis Demonstrates Consistent Trends Over Five Years
October 1, 2018
https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm622012.htm
FDAは本日2016会計年度残留農薬モニタリング計画の結果を発表した。総数7413検体について711の農薬や工業用化合物を調べ、その結果は前年までの知見と同様だった。検体の大多数はEPAの設定したトレランス濃度以下であった。
人用の食品は国産2670の99%以上、輸入4276の90%以上は連邦基準に従っていた。残留農薬が検出されなかったのは国産の52.9%、輸入の50.7%であった。
動物用の食品についても同様に国産の242検体中43.0%と輸入の225検体中54.7%からは残留農薬は検出されなかった。基準違反があったのは2%以下である。
FY 2016にFDAは初めてトウモロコシ、大豆、ミルク、卵にグリホサートとグルホシネートの新しい検査方法を使った特別検査も行った。760検体(トウモロコシ穀粒274、大豆267、ミルク113、卵106)のうち53.7%からは残留農薬は検出されなかった。ミルクと卵からはグリホサートもグルホシネートも検出されず、トウモロコシと大豆で検出された残留は全てEPAのトレランス以下であった。
FDAが違反を見つけると国産食品については製造者/栽培業者に警告文書を送付するなどの対応を行う。輸入食品については輸入を拒否され問題の会社は輸入警告リストに入ることもある。
農薬は作物の収量に悪影響を与える病害虫と戦う。一部の食品にはわずかな量の農薬残留物が残っているかもしれない。FDAの役割は食品中の残留農薬が安全基準を守っていることを確保することである。
報告書
Pesticide Residue Monitoring Program Reports and Data
https://www.fda.gov/Food/FoodborneIllnessContaminants/Pesticides/ucm2006797.htm
残留農薬モニタリング計画についてのQ & A
Pesticide Residue Monitoring Program Questions and Answers
https://www.fda.gov/Food/FoodborneIllnessContaminants/Pesticides/ucm583711.htm
グリホサートについてのQ & A
Questions and Answers on Glyphosate
https://www.fda.gov/Food/FoodborneIllnessContaminants/Pesticides/ucm583713.htm