食品安全情報blog過去記事

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高齢者が処方薬とハーブレメディを混ぜていることに懸念が生じる

Concerns raised about older adults mixing prescription drugs and herbal remedies
Tuesday September 25 2018
https://www.nhs.uk/news/medication/concerns-raised-about-older-adults-mixing-prescription-drugs-and-herbal-remedies/
「65歳以上の100万人が医薬品とハーブの『有害な』組み合わせの混合により危険な副作用に苦しんでいるだろう、と研究は警告する」とMail Onlineは報道する。
これはイングランド南東部の65歳及びそれ以上の149人の成人の郵送調査によるものである。調査では、処方薬も飲みながら、ハーブあるいはダイエタリーサプリメントを飲むかどうかを確認しようとした。すべての回答者が少なくとも一つの処方薬を飲み、回答者の3分の1は何らかのサプリメントも飲んでいた。
多くの組み合わせは有害ではないが、研究者は実は有害な可能性のある組み合わせを飲んでいる人もいたことを発見した。
以下のものが含まれる:
・血圧の薬の効果を減らす可能性のあるハーブのセイヨウオトギリソウと血圧の薬の類(カルシウム拮抗剤)
・血糖コントロールに影響を与える可能性のあるグルコサミンと2型糖尿病の薬メトホルミン
・血圧をさらに下げる可能性のあるオメガ-3フィッシュオイルともう一つの血圧の薬のビソプロロール
研究はいかに日常的にサプリメントが使用されているか、場合によっては懸念するパターンであることを示す。しかし、これは非常に小規模な研究であったし、結果がより多くの人に一般化できるかどうかは判断に苦しむ。この小規模のグループでは見られなかったが、他の人々ではあるかもしれない、他の医薬品-サプリメントの相互作用があるかもしれない。
「ハーブの」と記されている治療法あるいはサプリメントは何の副作用や薬物相互作用を引き起こさないと誤って思っている人もいる。
処方薬とサプリメントを一緒に飲んで安全かどうかわからない場合は、両方の薬と一緒に渡された添付文書を読むかあるいは薬剤師または医師に相談すること。
65歳以上のみに限らず、年齢に関係なくこれらの種類の薬物相互作用は人に影響を与えうることは注目すべきである。
ハーブレメディに関するNHSの助言は以下で読むことができる。(https://www.nhs.uk/conditions/herbal-medicines/