食品安全情報blog過去記事

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2017年のRASFF 通知

RASFF notifications in 2017
https://ec.europa.eu/food/sites/food/files/safety/docs/rasff_annual_report_2017.pdf
概要
2017年には全部で3832件の元の通知がRASFF を通じて発信された。そのうち942件が警告、596件がフォローアップ用情報、706件が注意喚起情報、1588件が通関拒否通知として分類された。これらの元の通知から、元の通知あたり平均2.4のフォローアップに相当する9117件のフォローアップ通知を生じることとなった。
 予想外のあるいは環境の汚染
アイルランドの同じ養殖業者に関わる、同じ日に収穫された生きたイガイの記憶喪失性貝毒(ASP)
スロベニアの同じ生産者の狩猟したイノシシの鉛
 不完全な表示、加工あるいは保存状態
・ベルギー産リンゴ風味ビスケットの高濃度のアクリルアミド。アクリルアミドに法的制限はない(「ベンチマーク用量」だけ設定)が、このようなビスケットは子供用であるため、含有量が多くなるのは健康リスクに関連すると判断された。
 食品由来アウトブレイク
・スペインの異なる二人の生産者による解凍真空パックマグロの摂取に関連するヒスタミン中毒の食品由来アウトブレイク
 有害成分あるいは未承認成分
レバノン産酢漬けのカブの着色料アゾルビン(E122)の未承認使用
 卵のフィプロニル (109通知)
農薬残留物は加盟国由来生産物のハザードトップ10の2位だった。
これは主に卵のフィプロニル残留物の発見に関する出来事による。
 重金属 (122通知)
この問題は、ほとんどがスペイン産の魚の水銀の調査結果に未だに影響を受けており、大部分はイタリアで通知されていることが重金属の図表から示されている。2016年と比較すると、スペイン以外の様々な産出国、とりわけポルトガル産の魚の水銀に関する多くの通知がある。
 頻発する通知
メカジキの水銀が最も頻発する結果である。