食品安全情報blog過去記事

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その他

  • メキシコの新しい科学大臣は遺伝子組換えに反対している植物生物学者

Science
Mexico’s new science minister is a plant biologist who opposes transgenic crops
By Lizzie WadeOct. 4, 2018 ,
http://www.sciencemag.org/news/2018/10/mexico-s-new-science-minister-plant-biologist-who-opposes-transgenic-crops
Elena Álvarez-Buylla。科学者としては優秀だが過激なGM反対派とのこと

  • 書評 ジャンクフード、ジャンクサイエンス?

Junk food, junk science?
Cyan James
Science 05 Oct 2018:Vol. 362, Issue 6410, pp. 38
Marion Nestleの「美味しくない真実Unsavory Truth」の書評
栄養専門家のMarion Nestleは2016年の大統領選挙活動中にハッカーがリークした民主党の電子メールに名前が含まれるとは予想していなかっただろう。クリントンの選挙活動アドバイザーが、コカコーラのコンサルタントもしていたこととオーストラリアの広告代理店が同社にNestleに注目するように助言している電子メールがリークされた。彼女の最新の本で、食品と飲料企業を厳しく批判してやり返している。
食品業界が自分たちの食品の宣伝のために行う科学は大学や科学機関のものとは違う。特に厳しく批判しているのはジャンクフードの提供者である。消費者にも責任がある。「野菜を食べ、加工の少ないものを選び、ジャンクフードは最小限にして余分なカロリーを監視する」という基本を守るべきだという。
食事に関する科学には確かに腐敗している部分がある。でもこのような本は消費者にも大きな力があることを示す。

Agricultural research, or a new bioweapon system?
By R. G. Reeves, S. Voeneky, D. Caetano-Anollés, F. Beck, C. Boëte
Science05 Oct 2018 : 35-37
国防総省高等研究プロジェクト局(DARPA)が感染性の遺伝子組換えウイルスの散布により、野外で直接的に作物の染色体を編集する研究にお金をだしている。これは水平伝播による遺伝子組換えでhorizontal environmental genetic alteration agents (HEGAAs)という。
この手法については議論が不足していて生物兵器になる可能性がある
(長い説明)

  • 低線量の放射線はあなたにとって良いか?議論のある説が上院のEPA透明性計画についての公聴会で飛び出す

Is a little radiation good for you? Controversial theory pops up in Senate hearing on EPA transparency plan
By Kelly ServickOct. 4, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/10/little-radiation-good-you-controversial-theory-pops-senate-hearing-epa-transparency
4月に発表されたEPAのいわゆる透明性提案については、広範な研究が利用できなくなるという批判があるが、この提案にはあまり注目されていない条項がある。毒素や放射線はどんな少量でもヒト健康に有害で、量が多ければリスクは増えるという長い間維持してきた想定−いわゆる直線型の用量反応の別の考え方を検討するという提案である。この別モデルの代表者が昨日の公聴会の3人の証人のうちの一人だった。マサチューセッツ大学Amherst校の毒性学者Edward Calabreseである。彼はホルミシス提唱者として有名である。公聴会に参加していた7人の議員は用量反応問題にはあまり興味がなさそうで、ほとんどの時間をよくされてきた主張に費やした。

  • 世界で最も恐ろしいキノコ、タマゴテングタケの拡大により新たにBC安全キャンペーン

Spread of ‘death cap,’ world’s deadliest mushroom, prompts new B.C. safety campaign
October 4, 2018
https://globalnews.ca/news/4515516/death-cap-mushroom-bc-safety-campaign/
カナダ
ブリティッシュコロンビアの疾患管理センターの中毒相談電話が夏は30件、9月は16件がこのキノコによる。キノコはこれからさらに増えると予想される
ポスター
http://www.bccdc.ca/resource-gallery/Documents/Educational%20Materials/EH/FPS/Fruit%20and%20Veg/Death%20Cap%20mushroom%20caution%20poster%20-%20Mar%202018.pdf

パンフレット
http://www.bccdc.ca/resource-gallery/Documents/Educational%20Materials/EH/FPS/Fruit%20and%20Veg/Death%20Cap%20mushroom%20caution%20poster%20-%20Mar%202018.pdf