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食品安全-世界食糧デー2018年10月16日−#ゼロハンガー

Food Safety World Food Day 16th October 2018 - #ZeroHunger
By Vytenis Andriukaitis, European Commissioner for Health and Food Safety
16/10/2018
http://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-specific-archive-issue.cfm?archtype=specific&newsletter_service_id=327&newsletter_issue_id=11243&page=1&fullDate=Tue%2016%20Oct%202018&lang=default
今回、2030年までにゼロハンガー(飢餓ゼロ世界)に関する持続可能な開発目標の達成に特に焦点をあてた世界食糧デーとする。ゼロハンガーチャレンジは2012年に国連によって始められたが、食品廃棄の削減、生産から消費までの持続可能な食糧システムの促進、すべての人々に対する健康的な食事を利用する機会の増加、地方の貧困に終止符を打つ、など様々な観点がある。
食品廃棄は、貴重な天然資源と経済資源の非倫理的な誤用である。世界では8億人以上が飢えている一方、ヨーロッパでは毎年8800万トンの食品が無駄になっている。これは総計毎年1430億ユーロになる。生産から消費において、食品廃棄を削減できる方法がある。
国連の持続可能な開発目標は、2030年までに販売店や消費者レベルで食品廃棄を半減させ、生産と供給チェーンにわたって食品ロスを減らすことであったが、2016年に食品ロスと食品廃棄のための欧州プラットフォームが作られた。これにより、加盟国内の食料の寄付を容易にするEUガイドライン、3年にわたるEUの広範なパイロットプロジェクトが進行中である。安全だがもはや人用に販売できないものを動物の飼料とするために、4月にEUガイドラインが導入された。また、供給チェーン内及び消費者による日付表示の使用と理解を改善しそれにより食品廃棄を減らす方法を検討している。
今や新しいチャレンジは、明確な計測方法論を定義することである。2018年5月に採択された廃棄法改訂のおかげで、食品廃棄予防に関する明確な計測方法が導入された。
しかし、さらに、革新的なアプローチ、新しいビジネスモデルを作成し、様々な参加者で協力を働き掛け、さらに個人や家庭での変化を鼓舞するために協力する必要がある。