食品安全情報blog過去記事

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仏AFSSA 食品摂取に関する成人と十代の二つの全国調査の比較

Comparaison de deux enquetes nationales de consommation alimentaire aupres des adolescents et des adultes
http://www.afssa.fr/Object.asp?IdObj=24925&Pge=0&CCH=040722065454:26:4&cwSID=EDECB78317D44EE8B1540F4EC015E818&AID=0
フランス人の食事について調査したINPES (2002)と INCA (1998-99)の二つの結果から、若年層(12-25歳)における食事内容の貧弱さと果物・野菜、乳製品、魚、炭水化物の順で所要量を満たしていない割合が高いことなどが明らかとなった。
要約
http://www.afssa.fr/ftp/afssa/resume%20barometre%20-%20inca%20Inpes%20Afssa.pdf
報告書本文、PDF67ページ
http://www.afssa.fr/ftp/afssa/rapport%20final%20Afssa%20Inpes.pdf


コメント:フードガイドピラミッドは、食品を各群に分類して一日にどれだけ摂りましょう、という指針を示したもので、非常にわかりやすく、よくできていると思うのです。が、一日一皿、のような書き方なので、勝手にサイズを大きく解釈してたくさん食べる米国人が肥満の原因だと言いがかりをつけているようです。日本にも似たような食生活指針はありますが、野菜一日300gと言ったら300gで、ひとつかみとか一単位とかいうより明確で、その方がいいと思います。

アルコールの害は正確に把握するのが難しいのですが、どう考えても許しがたい飲酒運転については厳しく対処しましょうというのが趨勢です。アルコールによる暴力や健康被害の状況についてはこれからデータを蓄積していく、ということです。こうしたアルコール被害防止活動にお酒のメーカーが介入することを避けるよう指針を決めたようです。

フランスでも食生活は若い人で貧しいようです。若いと元気なのであまり気にならない、というのもあるでしょう。世界各国でいつ調べても若い人で食事が貧弱なら、一時的なものだということでしょうか?10代後半から20代前半というのは男の子だと特に、野菜や果物より肉や炭水化物が食べたかったりするのではないでしょうか。病気になるほどひどいという話ではないようです。